カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

宿命~ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京~

2010年09月26日 20時02分59秒 | 日記 / DAIRY
昨年末から約2ヶ月、日本に帰国していた時に、
TVで放送されていたドラマを見ていた。

北村一輝がドラマ初主演、真野響子、小池栄子、奥田瑛二、松坂恵子、田中健、
珍しくみんな大人のキャスティングである。

大病院の理事長を務める有川三奈(真野響子)、その夫・和裕(田中健)、
長男の崇(北村一輝)、次期首相を狙う政治家の白井眞一郎(奥田瑛二)、
その妻・逸子(松坂恵子)、その長女・尚子(上原美佐)、
崇の元恋人・笹山宣子(小池栄子)・・・・・。

                        

しかし残念な事に最終回を見ることなく、
インドへ戻る日がやってきてしまったのだった。

最後が見たい・・・と思っていたら、
今夏の帰国時に文庫本が発売されていたので購入した。

TVではどこまで原作を忠実に再現しているのであろうか?

宿命(上) 
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京
(講談社文庫)

楡 周平
講談社

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一番大きな点は学生運動の部分をTVで、はしょってあった所だが、
それは主人公を北村一輝演じる有川崇にしたためだ。

原作では崇の母親である有川三奈(真野響子)が、
私利私欲のために登場人物を翻弄し、駒のように操っていく所に、
どす黒い大きく果てしない女の欲望を感じるのだった。

 有川三奈が学生運動に傾倒していた時に、
息子である有川崇の出生の秘密があるのだが、
原作本でも最後まで父親が誰なのか明確にならなかった。

官僚の崇は政治家になる野望を持ち、
代議士・白井の長女・尚子との縁談を受ける。

白井は有川病院の莫大な資金を充てにしての申し出で、
有川家としても政界への道が開けると言う、
お互いのメリットが一致した縁談であった。

 しかし!白井が学生時代の恋人であった事に気づき、
崇が白井の子供かもしれないと苦悩する三奈。
異母兄妹による近親結婚は、避けなければならない。
この時点で父親として考えられるのは、
死に別れた前夫、現夫・和裕、白井、その他・・・であった。

富と権力を手に入れるために非情な三奈だったが、
そこに血縁関係による大きな問題が立ちふさがる。

結局DNA鑑定により、崇は和裕の子と判り、
白井尚子との結婚には何の障害もない事になるのだが、
別の問題が浮上した所で原作は終わりとなっていた。

 白井の次女と総理大臣の息子との縁談が持ち上がったのだ。
 (この事は白井眞一郎に総理から申し出があった所で、
  原作が終わっているので、誰も知らないのだった。)
 
三奈と崇の野望は代議士になるだけでなく、
総理大臣に登りつめる事にある。
結婚の後、どのようにして政治界へデビューし、
のし上がっていくのだろうか?

障害にぶち当たるごとに恐ろしいまでの執念で、
強引に壁を打ち破ってきた三奈が一体どんな手段を講じるのか、
・・・・・・・・後続に期待したい。

宿命(下) 
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京
(講談社文庫)

楡 周平
講談社

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コメント (2)
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