カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

【インド映画】 ~ サーラ・カドース ~

2016年02月11日 22時26分59秒 | 映画 / MOVIE
 インドのアマチュア女子ボクシング界には、
メアリー・コムと言う偉大な世界チャンピオンがいるが、
その次に続く選手を育てる映画である。

「メアリー・コム」の半生を描いたドキュメンタリー映画は、
2014年にプリヤンカ・チョープラ主演で制作されたが、
まぁリアリティがなかったのは以前に書いている。

 今回はヒロインが絶世の美女でもなく、
普通の女の子のサクセス・ストーリーである。



 <ストーリー> 

アディ(マダーバン)はアマチュア女子ボクシングチームのコーチだったが、
セクハラを理由にチェンナイに飛ばされる。

ある日、アディはセンスのある女子マディ(リチカ・シン)に目をつけた。
マディは魚を売っていたが、アル中の父親と家族を支えるために、
1日500Rsの契約を結びトレーニングを受けることにする。

マディは選手であった姉ラクシュミ(ムムターズ・ソルカール)と一緒にトレーニングを受けるが、
マディがアディを好きになってしまった事と妹の才能に嫉妬し、
試合の前に怪我をさせてしまう。右拳を怪我したマディは当然負けてしまい、
アディは激怒しコーチを辞めてしまう。

反省したマディは再びアディの元でトレーニングを積み、
世界大会に出場するが・・・



とある時に、選手としても相当な実績のある理事から、
自分の物になれば選手として優遇すると言う申し出を断ったため、
世界大会の決勝戦を前に出場を妨害される。
アディは自分がコーチを解任される事と引き換えに、
マディを出場させるが、コーチなしでは試合にならない。

圧倒されるマディにアディは遠くからジェスチャーで指示を伝える。
それによってマディは形勢を逆転しKO勝利を収める。

最終的にハッピーエンドとなり後味は良かった。
ストーリー的に「メアリー・コム」とダブる所はあるが。

                                 

アマチュアのボクシング映画を観ていて感じる事がある・・・・
それはアマチュアボクシングを誤解していると言う事である。
どう見てもノックアウトにこだわって作られている感じが否めないのだ。
確かにノックアウトした方が絵になるのだが・・・。

アマチュア・ボクシングはプロボクシングと違いポイント制である。
KO(ノックアウト)やTKO(テクニカルノックアウト=
アマチュアではRSC:レフェリー・ストップ・コンテストと言う)で、
試合が決まる事もあるが、有効打でポイントを付ける。
ダウンを奪っても有効打1にしかならず、
ダウンを2回奪っても全体的な有効打で劣っていれば判定で負ける可能性もある。
的確な打撃と手数がものを言う競技なのである。

ヘッドギア着用でパンチを受けたダメージも軽減されるため、
女子の試合で立ちあげれない程のダメージを受ける事が、
当然の様に描かれるのは違和感を覚えざるを得ない。

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コメント
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