インドには全部で29州ある。
21州目の訪問になるのは東北地方にあるナガランド州である。
東北地方はネパール、ブータン、ミャンマー、中国、バングラデシュと国境を接する場所で、
アッサム州、アルナーチャル・プラデシュ州、シッキム州、トリプラ州、
ナガランド州、マニプル州、ミゾラム州、メガラヤ州の8州がある。
元々は個々の独立した王国だったため他のインドの州と比べると、
人種も言葉も宗教も文化も食事も違う。
インドと言う大国の一部になってはいるが、
独立を求める過激派もいるため外国人の入境は制限されていた。
インドビザとは別に入境のパーミットが必要だった事もあり、
行きやすい場所ではなかったのだ。
(現在はシッキム州とアルナーチャル・プラデシュ州のみ。)
入門ナガランド―インド北東部と先住民を知るために | |
多良 俊照 | |
社会評論社 |
ナガランドはナガ族の国と言う意味であるが、1816年にミャンマーの支配下になり、
その後イギリスからインドが独立する時にインドの一部になった。
90%がキリスト教徒で世界で唯一パブテスト教会が主流の州らしい。
ナガランドと聞くとどうしても首狩り族をイメージしてしまうが、
実際に数十年前まで(!)他の部族の首を刈る事で一人前の男と認められていた。
首を刈ると勇者の印として胸に刺青が施され、結婚も許された。
と言うわけで・・・・首を刈られたくないので一人では行く勇気がなかった。
今回は2月にマニプル州へ行った時のメンバーも含めて7名である。
またナガランド州のコヒマは第2次世界大戦の終盤に行われたインパール作戦の時に、
日本軍がミャンマーから国境を越えて進軍した場所であり、
我が故郷である新潟県の歩兵第58連隊も参加していた。
ルートはデリーからマニプル州の州都インパールへ飛び、
そこからは陸路でコヒマを目指す。
もちろん安全確保と旅程がスムーズに進むよう、
現地ガイドが同行する3泊4日の旅行である。
新しい発見と感動がある旅になる事と思う。では、行ってきます。
なおナガランド州では、肉類では犬肉が最も好まれているらしく、
州内には野良犬はいないそうだ。
その他、鰻やカエル、芋虫なども食料であると言う。
躊躇するし食すにはかなり勇気がいるが・・・・どうしよう。
この機会を逃すともう食べるチャンスはないだろうし・・・迷う。