堤 駿斗(志成) ペテ・アポリナル(フィリピン)
1勝 16勝(10KO)3敗
アマチュアで13冠と言う偉業を成し遂げた堤選手の2戦目は、
前OPBFスーパーバンタム級チャンピオンのアポリナル選手。
武居選手とのタイトルマッチを見た限りでは好戦的でタフな選手。
ネクスト・モンスターと呼ばれる堤選手がどう戦うか?
写真左側:赤色のグローブが堤選手。
写真右側:青色のグローブがアポリナル選手。
1ラウンド:左ジャブから前に出る堤選手、アポリナル選手も
左ジャブを上下に打ち分ける。堤選手のシャープなワンツー、
左フックが当たる。
(堤選手:10-9:アポリナル選手)
2ラウンド:接近して打合い、堤選手の左ジャブがアポリナル選手の
固いガードの真ん中を突く。左ボディが効果的。
(堤選手:10-9:アポリナル選手)
3ラウンド:堤選手の左ジャブが良い。アポリナル選手もガードを
固めて思い切りよく左右のフックを強振。堤選手の左ボディが有効。
(堤選手:10-9:アポリナル選手)
4ラウンド:堤選手が右アッパーからロープに詰め連打。
アポリナル選手はガードを固め下がりながら右ボディ、右フック、
左アッパーを返す。堤選手のボディがローブローとなり、
インターバルがとられる。再開後、堤選手が前に出て右ストレート。
(堤選手:10-9:アポリナル選手)
5ラウンド:アポリナル選手が左ジャブから頭をつけ打合い。
堤選手の左ボディ、アポリナル選手は左ジャブから右アッパー。
堤選手が右アッパーから左ボディ、アポリナル選手が右フックから
左アッパー。全体的に堤選手が押しているがアポリナル選手も
打たれたら必ず反撃するので攻め切れない。
(堤選手:10-9:アポリナル選手)
6ラウンド:堤選手が左ジャブから右フック、左ボディ、
左フックから連打するとアポリナル選手がたまらずダウン。
立ち上がった所で堤選手がロープに詰めて連打するが、
アポリナル選手が身体を振ってかわす。さらにコーナーへ詰めるが、
ここもかわしまくるアポリナル選手。堤選手は詰めきれない。
(堤選手:10-8:アポリナル選手)
7ラウンド:アポリナル選手が前進し頭をつけて打合い、
必死の形相で連打。堤選手は左ボディ、左フック、右フックと
当てるがアポリナル選手は耐える。
(堤選手:10-9:アポリナル選手)
8ラウンド:堤選手が左ジャブから前に出る、アポリナル選手は
ガードを高く固めて打ち合う。両者、気合の入ったラウンド。
堤選手はボディから左フック、ワンツー。アポリナル選手が
右アッパーを放つと堤選手が左ボディを当てる。
(堤選手:10-9:アポリナル選手)
私は堤選手がフルマークで80-71。公式採点は、
80-71が2者、1者が79-72。
3-0で堤選手の判定勝利。
アポリナル選手がタフすぎた事もありKOできなかったが、
堤選手の左ボディはかなり効いていたと思う。
前OPBFチャンピオン相手にプロ2戦目の堤選手が、
これだけ戦えたのだからネクスト・モンスターなのだろう。
今回はアッパーの被弾が多かったけど、ディフェンスも悪くない。