カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

「陽の当たるオヤジ」大沢在昌

2023年01月31日 21時23分59秒 | 本 / BOOKS

1997年発行の大沢在昌のエッセイ集である。
小説ではない。1956年生まれの著者が、
デビューから15年間に新聞や雑誌に書いた、
エッセイをまとめて発行したものである。

15年間・・・20代から30代であるから、
いろいろな経験を通して人間が出来上がっていく過程である。
本人も言っているが女性の好みもかなり変わったそうで。
笑。

40歳を前にしてオヤジになった作者が、
カッコいいオヤジを称して「陽の当たる・・・」
と言うタイトルにしたそうだ。

私も20代の頃、40歳と言うと相当なオヤジやおばはん
などと思っていたのだが、それをとうに超えた今、
自分をそんな風には全く思っていないのだから、
我ながら身の程知らずと苦笑してしまう。

作者は愛知県出身で大学に行くため上京、
新聞記者だった父親の六本木にほど近い住まいを根城に、
遊び惚けていたため大学を首になった。

その遊びも作家になるための基盤になったのだし、
なにしろ六本木というところは刺激的であり、
国際的であり、お洒落でカッコいいではないか。
(好き嫌い、合う合わないは別にして、響きがね。)

私などは六本木に行くと落ち着かないし、
事件に巻き込まれないうちに早く帰りたくなるが。
上野や池袋の方が妙に落ち着くのは、
作者と同年代からこの辺を活動エリアにしていたからだろう。

そんなわけでエッセイ集なので、
気合を入れて読まなくともよいし、
難しく考える事もない。
大沢さん、そうだったのか・・・。と思えばよいのだ。

コメント
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