カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

「未来形J」大沢在昌

2023年01月30日 21時24分59秒 | 本 / BOOKS

大沢在昌作品の中では異色中の異色である。
2001年に携帯向けに毎日配信されていた
SFファンタジーである。
新宿鮫などのハードボイルド作品を読みなれていると、
かなりの違和感を感じるし、かなり読みにくい。

主人公は素人と言うか普通の一般人である。
小説家志望のフリーター・菊川、大学院で地球物理学を
専攻する茂木、卜占術師の赤道、中学生のやよいは、
謎のメッセージに呼び出される。そこへ通りがかった、
高校生の透。この5人がJと言う謎の差出人を助けるために、
推理をしながら手掛かりを追って行く。

探偵のような事をしながら調べて行くと、
途中でヤクザ者が現れ、怖い目にも遭いながら、
謎を解き明かしていく。

最後は含みを持たせて一旦終わる。
大沢氏の執筆はここで終わり、その後は、
エンディング・コンテストとして公募され、
最優秀賞を受賞した作品が載っている。

本篇を読んだ人が最終章を創作すると言う試みだ。
私が想像した以上の事を考える人っているんだね。
当たり前だけど。

試みとしては面白いけど、
大沢作品を読みなれている私には、
肩透かしだった。

コメント
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