1999年発行で大沢在昌の短編9作品をまとめた物。
近未来の惑星で麻薬中毒になりながら、
ホテルの探偵を務めるローズと言う男の3作が中心。
探偵ジョーカーが活躍する「ジョーカーの選択」、
それから大沢作品ではおなじみの探偵:佐久間公、
新宿鮫こと一匹狼の刑事鮫島、アルバイト探偵が一堂に会す、
「再開の街角」など。
アメリカを舞台に活躍する日本人ロックシンガーが、
恋人のジャーナリストとその息子を殺した、
アフリカの独裁者を抹殺するために殺し屋になっていく、
「ナイト・オン・ファイア」は良かった。
ここに出て来る女性警官が犯人を捕まえるべきであるのに、
正義と感情のために自らを犠牲にするところが、
なんとも・・・いいのであった。
このあとは、大沢在昌作品を古い物から
順番に読んで行くことにした。