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第十一管区海上保安本部)とは、主に沖縄地方の東シナ海、太平洋ならびに沖縄県を管轄範囲とする、海上保安庁の管区海上保安本部の一つである。
略称は十一管(十一管本部と称呼することもある)、英語表記は11th Regional Coast Guard Headquarters。本部は沖縄県那覇市港町にあり、下部組織として海上保安部2箇所、海上保安署2箇所、航空基地2箇所、情報通信管理センター1カ所、航路標識事務所1箇所を有する。
第十一管区海上保安本部を漢字で表記する際には縦書き、横書きに関係なく、漢数字「十一」で表記するのが正式である。
特徴
第十一管区管内には尖閣諸島があり、近年、周辺海域では中国海軍による軍事演習や、日本政府に無断で資源探査を行うなどの活動を活発化させている他、中国本土・香港・台湾の活動家による不法上陸を目指す動きが活発化している。そのため、他管区の協力を得ながら巡視船を常に尖閣諸島に展開させ、警備業務に当たっている。
この他、第十一管区内では、中華人民共和国、台湾、東南アジア諸国との間で、密輸組織が複雑に絡み合った密輸が横行しているといわれており、その摘発に向けて沖縄県警察や税関とも協力した摘発に、特に力を入れている。
その一方で、日本と東南アジアを結ぶシーレーン航路が通っているため、遠海域の捜索救難のための航空機ファルコン900やYS-11Aを配備するなど、船舶の安全航行のための監視、海難救助にも力を入れている。また、石垣航空基地は、沖縄県からヘリコプター救急を任されており、八重山諸島における急患搬送も行っている(琉球政府時代に、本土の海上保安庁の支援を受けて 厚生局に石垣医療航空事務所を開設して以来継続実施している業務である)。
十一管関連年表
- 1972年(昭和47年)
- 2007年(平成19年)
- 4月1日 - 平良海上保安署が宮古島海上保安署に改称
- 2008年(平成20年)
- 4月1日 - 中城海上保安署が中城海上保安部に昇格・改称
組織
- 第十一管区海上保安本部(沖縄県那覇市)
主な保有船艇・航空機
巡視船・巡視艇
十一管は計21隻の船艇を保有している。
十一管本部所属
名護海上保安署所属
- 巡視艇なごづき
- 監視取締艇はいむる
中城海上保安部所属
- 巡視船くにがみ
- 巡視艇おきぐも
- 巡視艇あわぐも
- 巡視艇しまぐも
- 巡視艇ゆうな
- 特殊警備救難艇かつれん
石垣海上保安部所属
- 巡視船はてるま
- 巡視船よなくに
- 巡視船みずき
- 巡視艇なつづき
- 巡視艇あだん
- 監視取締艇あんたれす
- 灯台見回り船あやばね
宮古島海上保安署所属
- 巡視船のばる
- 巡視艇やえづき
航空機・ヘリコプター
十一管は航空機6機、ヘリコプター5機を保有している。
十一管区本部所属(巡視船りゅうきゅう) ヘリコプター(ベル212)
- MH929なはつばめ
那覇航空基地所属
- 飛行機(ファルコン900及びボンバル300)
- LAJ570ちゅらわし1号
- LAJ571ちゅらわし2号
- MA720しまたか1号
- MA721しまたか2号
- ヘリコプター(アグスタAW139)
- MH960おきたか1号
- MH961おきたか2号
石垣航空基地所属
- 飛行機(ビーチクラフト350)
- MA865きんばと1号
- MA862きんばと2号
- ヘリコプター(ベル412)
- MH713ほしずな1号(平成20年12月1日の事故により、大破)
- MH714ほしずな2号
ギャラリー
巡視艇(じゅんしてい)とは、沿岸警備のための小型の艦艇のことである。比較的大型の巡視船と同様の船種で、国によって、海軍、沿岸警備隊、水上警察などによって使用されている。主要任務は、海上警備(密輸や密入国、海賊行為の取り締まり)や海難救助なとなっている。
各国の巡視艇
日本
日本における巡視艇は、海上保安庁に所属している比較的小型の船舶を指す。巡視艇は、主として港内・湾内または沿岸付近等において、法令の海上における励行、海難救助、海洋の汚染及び海上災害の防止、海上における犯罪の予防及び鎮圧、海上における犯人の捜査及び逮捕、その他海上の安全の確保に関する事務などの任務に使用されている。 巡視船と違い、事件・事故発生時の機動力が高いため、海上保安庁の任務において非常に重要な役割を果たしている。 また、警察においても、類似の船舶を保有し、水上警察業務に使用しているが、こちらは警備艇(正式名称は「警察用船舶」)と称される。
海上保安庁では、「空き巡視艇ゼロ」をスローガンに、2008年より、PC型以下の巡視艇において「複数クルー制」を実施している。「複数クルー制」とは、ある巡視艇の乗組員が休暇や訓練等のため任務に就くことができなくても、代わりの保安官が乗組員となって任務に就くという制度で、これにより事件・事故の初動への対応が以前より素早くなった。ただし、巡視船については複数クルー制を実施しない。
型式
- PC型(Patrol Craft)巡視艇
- CL型(Claft Large)巡視艇
- 20メートル型:ひめぎく型、しらうめ型、はやぎく型
- 15メートル(18メートル)型:やまゆり型
- 15メートル型:いそかぜ型、なだかぜ型
巡視艇の写真
15メートル型巡視艇 えぞぎく(後方は稚内警察署の警備艇 そうや) |
本土復帰前の琉球警察の警備艇 はやかぜ |