出典・天木直人のブログ"
安保法制法案を審議する5月27日の衆院特別委員会をテレビで見た。
いまの国会は茶番だとさんざん批判している私が、なぜ私がこの特別委員会を見たかと言えば、常日頃私が考え、そして書いてきた事を、この目と耳で確認したかったからだ。
そして私は自分の正しさを確信した。
わずか一日の審議で、安倍安保法制案の破たんが明らかになった。
この程度の野党の質問でさえ、安倍首相は何一つ、まともに答えなかった。
それは、はぐらかしたのではない。
答えられなかったのだ。
なぜか。
安倍首相が答えられない唯一、最大の理由は、戦争をする事になる集団的自衛権の行使容認をみずから強行しようとしているのに、人を殺し、殺される事への覚悟がないからだ。
覚悟もないのに戦争法案を通そうとする。
この意気地なさ、自己矛盾こそ、安倍首相の致命傷である。
政権を投げ出しただけのことはある。
野党は安保法制案を潰したいなら、この安倍首相の覚悟の弱腰をと矛盾を繰り返し、繰り返し、質問するだけでいい。
そのうち安倍首相は自己破綻するだろう。
ブチ切れるか、自らの誤りを軌道修正せざるを得ない。
どっちに転んでも安倍政権は深刻な事態に追い込まれることになる。
これで安倍政権を倒せないなら、その時こそ、この国の野党は不要だということだ。
新党憲法9条の出番である(了)