教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

自民、村上氏「国賊」発言に処分論 国葬出欠、立民も内輪もめ

2022年09月23日 12時16分49秒 | ニュース
  • facebook
  • hatena-bookmark
  • コメント

自民、村上氏「国賊」発言に処分論 国葬出欠、立民も内輪もめ

2022年09月23日07時06分

自民党の総務会に臨む村上誠一郎元行政改革担当相=2015年5月、国会内

自民党の総務会に臨む村上誠一郎元行政改革担当相=2015年5月、国会内

 27日に国葬が行われる安倍晋三元首相を「国賊」と表現した自民党の村上誠一郎・元行政改革担当相に対し、同党内で安倍派所属議員を中心に厳しい処分を求める声が出始めた。一方、幹部が欠席を決めた立憲民主党内でも、野田佳彦元首相が出席すると発言して内部対立に発展。目前に迫った国葬を前に与野党が激しく揺れている。

安倍氏国葬を欠席へ 自民・村上氏

 村上氏は安倍政権時代から安倍氏の政権運営を批判してきた数少ない一人で、現在は総務会メンバー。20日に国葬反対を表明し、「財政、金融、外交をぼろぼろにし、官僚機構まで壊した。国賊だ」と言及した。
 安倍派内では村上氏に対し「絶対に許さない」「除名だ」などと激怒する声が広がる。茂木派の閣僚経験者も「言い過ぎだ。内閣支持率も下がり厳しい中、党内の結束を乱すようなことは駄目だ」と顔をしかめた。
 安倍派幹部の萩生田光一政調会長と世耕弘成参院幹事長は21日、総務会メンバーの発言との理由で遠藤利明総務会長に事実確認と「けじめ」を要求。萩生田氏は茂木敏充幹事長とも意見交換した。
 党関係者によると、国賊発言は「党員の品位を汚す行為」に当たる可能性があるとして、幹事長権限で「党役職停止」処分とし、村上氏を総務会メンバーから外す案が浮上している。安倍派内には、より重い処分を求めて「党紀委員会で処分を検討すべきだ」(閣僚経験者)との意見もある。
 ただ、国葬前のタイミングで処分に踏み切れば党内の動きに関心が集まる可能性もあり、執行部は対応を国葬後に先送りする考えだ。ある党幹部は「騒がない方がいい。幹事長の口頭注意くらいが良い」と冷静な対応を促した。
 一方、立民内では野田氏が「元首相が元首相の葬儀に出ないのは私の人生観から外れる」として出席の意向を表明。これに原口一博元総務相が異論を唱え、「内輪もめ」の様相を呈した。
 泉健太代表は22日の記者会見で、執行役員以外の議員の出欠は個々の判断に委ねる考えを強調。「(弔意の在り方を)強制していない」と語り、事態の沈静化を図った。
 ◇石破、玄葉氏は出席
 自民党の石破茂元幹事長は22日付のブログに「安倍政権で幹事長や大臣としてお仕えした者として、当然参列し、静かにお見送りしたい」と記した。立民の玄葉光一郎元外相はフェイスブックで「国葬には反対だが、粛々と出席する」との考えを示した。

関連記事

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鉄道会社「倒産危険度」ランキング【JR・私鉄25社】4位JR西、2位西武、1位は阪急系

2022年09月23日 11時41分10秒 | デジタル・インターネット

鉄道会社「倒産危険度」ランキング【JR・私鉄25社】4位JR西、2位西武、1位は阪急系

有料記事
JR・私鉄「全国376路線」ランキング#6Photo:Photolibrary

最新の決算数字を使って、特集『JR・私鉄「全国376路線」ランキング』(全13回)の#6では、JR・私鉄25社の倒産危険度ランキングを作成した。JR西日本や西武ホールディングスといった、大手が上位を占める波乱の結果に。ワースト1位となったのは阪急系の鉄道会社だった。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)

円安・エネルギー価格高・金利上昇・収入減
四重苦の鉄道会社「倒産危険度」ランキング

 円安が加速し、資源・エネルギー価格が高騰している。内需型産業である鉄道会社には大きなマイナスだ。

 さらに追い打ちをかけているのが「金利差の拡大」。欧米の金利上昇で日本の長期金利に上昇圧力がかかっているのだ。そもそも鉄道事業は多くの車両、土地などを必要とする「装置産業」であるため、有利子負債が膨らみやすく、金利の上昇は経営を直撃する。海外では、重債務企業が経営破綻する事例も出てきた。国内でも低金利を前提とした企業経営が今後、苦しくなってくるはずだ。

 その上、新型コロナウイルスの感染拡大で、運賃収入の減少にも見舞われている。鉄道事業は固定費が多く、収入減がそのまま利益減に直結する。円安・エネルギー価格高・金利上昇・収入減の四重苦にあえぐ鉄道会社は、まさに猛烈な逆風下にある。

 仮に鉄道会社が倒産すると、厄介な問題が起こりそうだ。「廃線になった線路をどうするか、駅舎の取り壊し費用を誰が負担するかなど、撤退コストが桁外れに大きくなる」(大手銀行関係者)からだ。廃線に追い込まれるような沿線の自治体に財務的な余力はまずなく、社会問題になる恐れがある。

 こうした状況を踏まえ、ダイヤモンド編集部は2022年3月期の決算数字を使って、鉄道会社「倒産危険度」ランキングを作成した。対象は上場しているJR・私鉄25社だ。JR西日本や西武ホールディングス(HD)といった、大手が上位を占める波乱の結果となった。ワースト1位は阪急系の鉄道会社である。ランキングを確認していこう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

HOME マスコミ裏話朝日新聞社も「安倍国葬」に参列!? 元同僚から届いた衝撃の

2022年09月23日 10時20分01秒 | デジタル・インターネット

SAMEJIMA TIMES

HOME
マスコミ裏話朝日新聞社も「安倍国葬」に参列!? 元同僚から届いた衝撃の内部告発
朝日新聞社も「安倍国葬」に参列!? 元同僚から届いた衝撃の内部告発』より、転載させて、頂きました。
2022年9月22日 2022年9月22日 マスコミ裏話 1件

朝日新聞社の元同僚から9月21日朝、「内部告発」が届いた。安倍晋三元首相の国葬に朝日新聞社も役員を参列させる方向で調整しているのだという。

彼はこの情報を編集局幹部から聞いた。当初は社長に次ぐ立場の役員が出席する予定だったが、世論の反発を警戒して「格下げ」する方向で調整しているとのことだった。

「あれだけ社説や記事で批判しておきながら、この言行不一致は社会に不信を招きます。東京五輪で絡め取られたのか、それ以外に表に出せない理由があるのか、分かりませんが、説明が付きません」

彼は怒り心頭だった。

「欠席を決めたという情報もあり、錯綜していますが、社内には何の説明もありません。ひどい話です。コラムで取り上げて頂けないでしょうか」

国葬参列をめぐり、朝日新聞社内でああでもないこうでもないという議論が続いているのは事実なのだろう。最終決断するのは中村史郎社長であるのは間違いない。その決定が下る前に、社外から批判を巻き起こすことで何とか参列を食い止めたいという彼の思いは伝わってきた。

記者なのだから自分で声をあげればよいではないか。そう思う読者も多いだろう。私もそう思う。

しかし、朝日新聞社は今、社員がSNSなどで会社批判を発信することに目を光らせ、そのような投稿を見つけたら懲戒処分や人事異動をちらつかせて削除を迫っている。会社による管理統制が引き締められ、ジャーナリズム精神のある記者ほど窒息しそうだ。SNS発信の休眠に追い込まれた著名な記者もいる。表現の自由を掲げる新聞社とは思えない言論統制が社内で強まっているのだ。(『自民党と統一教会の歪んだ関係を報じない朝日新聞の闇〜追い出し部屋行き人事に怯える朝日記者たち』参照)

このまま国葬に参列したら朝日新聞はもうおしまいだ、自ら声をあげるのは難しいので代弁してほしい、国葬の日までに外部からの批判で何とか欠席へ転じさせたいーーという彼の切迫感は理解できた。

私はこの「内部告発」を聞いた時、「さもありなん」と思った。

朝日新聞社は安倍政権が国家プロジェクトとして旗を振った東京五輪のスポンサーになった。その時点で報道機関と呼ぶに値しない存在に転落した。すでに国家権力とズブズブの関係に陥っているのである。「安倍国葬」に同じ乗りで加わってもさほど驚きはない。権力監視を旨とするジャーナリズムのモラルを喪失しているのだ。

朝日新聞社の管理職から聞いた話によると、東京五輪スポンサーになったことで、政府や東京都から五輪関連の新聞広告掲載を大量に受注した。一面広告の定価は3000万円程度だが、昨今の新聞離れで広告掲載価格の相場は800万円程度まで暴落。ところが、相手が政府や東京都の場合、定価である3000万円程度で新聞広告を出してくれるという。

政府広告や自治体広告はいまや新聞社経営を支えるドル箱だ。新聞に掲載される選挙公報も大きな収入源となっている。新聞社は経営の生命線を国家権力に握られているのである。

朝日新聞社は新聞発行部数が激減するなかで、政府や自治体の税金に依存して経営を維持している。政府が旗を振る東京五輪やSDGsを熱心に持ち上げて報道するのも、それらに関連する政府広告や自治体広告を「定価」で受注するためだろう。

こんなことでは権力批判などできるはずがない。自民党と旧統一教会の関係や東京五輪汚職事件への切り込みが手ぬるいのも当然だ。今や朝日新聞は政府広報紙と思ったほうがいい。

朝日新聞は政府・自治体関連の広告取引の実態をすべて公開すべきである。そうでなければ国家権力との癒着を疑われても仕方がない。

安倍国葬への参列も政府との癒着の延長線上にある。

さすがに今回は世論の反発が激しいので参列を見送るのか、社長の参列は避けて「格下げ」することで誤魔化すのか。朝日新聞社内は揺れに揺れたに違いない。

現経営陣に「報道機関としての矜持」として参列を見送るという発想はない。参列することで読者から怒りを買ってさらに部数が減るリスクと、欠席することで政府からにらまれて広告を減らされるリスクを天秤にかけているのだろう。

さて、どちらに傾くか。国葬参列を決断したら、さすがに世論の総スカンを喰らうに違いないーーそう思っていたら、9月21日夜、先述の元同僚から「欠席を政府に回答したそうです。それにしても右往左往ぶり、みっともない…」と連絡があった。

おそらく私に連絡してきた元同僚と同じように、他にも「国葬参列」の内部情報を外部に漏らすことで阻止しようとした人物がいたのではないか。さすがに中村社長も「これはまずい」と方針転換したのかもしれない。

この情報どおりなら、朝日新聞はぎりぎりのところで踏みとどまったことになるのか。それとも、この迷走ぶり自体がさらなる信用失墜を招くのか。

社長以下、責任ある立場にある者たちは自分の立場を守ることばかりを考え、報道機関としての役割を果たすという矜持はみじんも感じられないーー社員の多くがそんな問題意識を共有しつつ、正々堂々と声を上げたくても上げられない。朝日新聞は極めて深刻な事態に陥っている。

朝日新聞がここまで凋落した起点は、2014年に原発事故をめぐる「吉田調書」を独自入手したスクープ記事を安倍政権に屈して取り消した事件である。詳細はその渦中にいた私の新刊『朝日新聞政治部』でどうぞ。

『朝日新聞政治部』ネット注文はこちら

コメントを書く方は政治倶楽部へログイン!
講演・執筆・寄付

コメント(1件)
かねとん
2022年9月22日 10:14 AM
もう末期ですね、朝日新聞。ところで内部告発となると、犯人捜しが始まるのが、沈みかけた船を運営する管理職の定番。鮫島さんとつながりがある記者の方々は大丈夫かなと心配になります。逆にこれをきっかけに内部告発によってウミを出し尽くして、管理職の総入れ替えということになることを期待します。が、無理でしょうか。

独立から1年 渾身の単行本『朝日新聞政治部』5.27発売!
政治倶楽部

新刊『朝日新聞政治部』5.27発売! 保身、裏切り、隠蔽、巨大メディアの闇〜独立から1年、渾身の単行本
私が朝日新聞社を49歳で退職して1年。『朝日新聞政治部』(講談社)を刊行することになりました。 保身、裏切り、隠蔽、巨大メディアの闇。崩壊する大新聞の中枢。すべて実名で綴る内部告発ノンフィクションーー […][…]

ネット注文はこちら
感想コメントはこちらへ!
鮫島浩
ジャーナリスト、SAMEJIMA TIMES主宰。1994年京都大学法学部を卒業し、朝日新聞に入社。政治記者として菅直人、竹中平蔵、古賀誠、与謝野馨、町村信孝ら幅広い政治家を担当。2010年に39歳の若さで政治部デスクに異例の抜擢。2012年に特別報道部デスクへ。数多くの調査報道を指揮し「手抜き除染」報道で新聞協会賞受賞。2014年に福島原発事故「吉田調書報道」を担当して失脚…。テレビ朝日、AbemaTV、ABCラジオなど出演多数。2021年5月31日、49歳で新聞社を退社し独立。
SAMEJIMA TIMESは無料公開にこだわります。皆様のあたたかいご支援をお願いいたします。

人気ランキング(過去1ヶ月)

2022年9月22日 6186view
朝日新聞社も「安倍国葬」に参列!? 元同僚から届いた衝撃の内部告発

2022年8月26日 5563view
統一教会報道への及び腰で購読停止が続出!朝日新聞の優等生幹部がSNSで炎上するのを極度に恐れる理由

2022年8月31日 4851view
立憲民主党政調会長を退いた小川淳也はどう動く?「同級生共演」したBS11の舞台裏

2022年9月6日 4695view
茂木幹事長の「共産党は左翼的な過激団体と関係」発言を放置したNHK司会者を笑えない朝日新聞政治部

2022年9月12日 4275view
安倍国葬で露見した岸田首相と麻生副総裁の亀裂〜「大宏池会」が結束してきた岸田政権の転換期
過去記事はこちらから
1

マスコミ裏話

2022年9月22日 2022年9月22日
朝日新聞社も「安倍国葬」に参列!? 元同僚から届いた衝撃の内部告発

2022年9月13日 2022年9月13日
森元首相の疑惑追及に及び腰 東京五輪スポンサーの朝日新聞の深い闇

2022年9月11日 2022年9月11日
朝日新聞が死んだ日〜あれから8年、今年も「9・11」がやってきた

2022年9月8日 2022年9月8日
これぞ『朝日新聞政治部』紹介記事の決定版! 集英社の若手編集者の力量に感服

2022年9月6日 2022年9月6日
茂木幹事長の「共産党は左翼的な過激団体と関係」発言を放置したNHK司会者を笑えない朝日新聞政治部

2022年9月1日 2022年9月1日
アドリブ満載のラジオトークは脱線模様!懐かしの茨城放送に生出演!!

2022年8月26日 2022年8月26日
統一教会報道への及び腰で購読停止が続出!朝日新聞の優等生幹部がSNSで炎上するのを極度に恐れる理由

2022年8月23日 2022年8月23日
NHK政治部の菅直人番記者として私としのぎを削った増田剛記者が新刊『ヒトラーに傾倒した男〜A級戦犯・大島浩の告白』に込めた思い

© Copyright 2022 SAMEJIMA TIMES.
SAMEJIMA TIMES by FIT-Web Create. Powered by WordPress.

SAMEJIMA TIMESは無料公開にこだわります。皆様のあたたかいご支援をお願いいたします。講演・執筆・寄付等募集中!
HOMEマスコミ裏話朝日新聞社も「安倍国葬」に参列!? 元同僚から届いた衝撃の内部告発
朝日新聞社も「安倍国葬」に参列!? 元同僚から届いた衝撃の内部告発
2022年9月22日 2022年9月22日 マスコミ裏話 1件

朝日新聞社の元同僚から9月21日朝、「内部告発」が届いた。安倍晋三元首相の国葬に朝日新聞社も役員を参列させる方向で調整しているのだという。

彼はこの情報を編集局幹部から聞いた。当初は社長に次ぐ立場の役員が出席する予定だったが、世論の反発を警戒して「格下げ」する方向で調整しているとのことだった。

「あれだけ社説や記事で批判しておきながら、この言行不一致は社会に不信を招きます。東京五輪で絡め取られたのか、それ以外に表に出せない理由があるのか、分かりませんが、説明が付きません」

彼は怒り心頭だった。

「欠席を決めたという情報もあり、錯綜していますが、社内には何の説明もありません。ひどい話です。コラムで取り上げて頂けないでしょうか」

国葬参列をめぐり、朝日新聞社内でああでもないこうでもないという議論が続いているのは事実なのだろう。最終決断するのは中村史郎社長であるのは間違いない。その決定が下る前に、社外から批判を巻き起こすことで何とか参列を食い止めたいという彼の思いは伝わってきた。

記者なのだから自分で声をあげればよいではないか。そう思う読者も多いだろう。私もそう思う。

しかし、朝日新聞社は今、社員がSNSなどで会社批判を発信することに目を光らせ、そのような投稿を見つけたら懲戒処分や人事異動をちらつかせて削除を迫っている。会社による管理統制が引き締められ、ジャーナリズム精神のある記者ほど窒息しそうだ。SNS発信の休眠に追い込まれた著名な記者もいる。表現の自由を掲げる新聞社とは思えない言論統制が社内で強まっているのだ。(『自民党と統一教会の歪んだ関係を報じない朝日新聞の闇〜追い出し部屋行き人事に怯える朝日記者たち』参照)

このまま国葬に参列したら朝日新聞はもうおしまいだ、自ら声をあげるのは難しいので代弁してほしい、国葬の日までに外部からの批判で何とか欠席へ転じさせたいーーという彼の切迫感は理解できた。

私はこの「内部告発」を聞いた時、「さもありなん」と思った。

朝日新聞社は安倍政権が国家プロジェクトとして旗を振った東京五輪のスポンサーになった。その時点で報道機関と呼ぶに値しない存在に転落した。すでに国家権力とズブズブの関係に陥っているのである。「安倍国葬」に同じ乗りで加わってもさほど驚きはない。権力監視を旨とするジャーナリズムのモラルを喪失しているのだ。

朝日新聞社の管理職から聞いた話によると、東京五輪スポンサーになったことで、政府や東京都から五輪関連の新聞広告掲載を大量に受注した。一面広告の定価は3000万円程度だが、昨今の新聞離れで広告掲載価格の相場は800万円程度まで暴落。ところが、相手が政府や東京都の場合、定価である3000万円程度で新聞広告を出してくれるという。

政府広告や自治体広告はいまや新聞社経営を支えるドル箱だ。新聞に掲載される選挙公報も大きな収入源となっている。新聞社は経営の生命線を国家権力に握られているのである。

朝日新聞社は新聞発行部数が激減するなかで、政府や自治体の税金に依存して経営を維持している。政府が旗を振る東京五輪やSDGsを熱心に持ち上げて報道するのも、それらに関連する政府広告や自治体広告を「定価」で受注するためだろう。

こんなことでは権力批判などできるはずがない。自民党と旧統一教会の関係や東京五輪汚職事件への切り込みが手ぬるいのも当然だ。今や朝日新聞は政府広報紙と思ったほうがいい。

朝日新聞は政府・自治体関連の広告取引の実態をすべて公開すべきである。そうでなければ国家権力との癒着を疑われても仕方がない。

安倍国葬への参列も政府との癒着の延長線上にある。

さすがに今回は世論の反発が激しいので参列を見送るのか、社長の参列は避けて「格下げ」することで誤魔化すのか。朝日新聞社内は揺れに揺れたに違いない。

現経営陣に「報道機関としての矜持」として参列を見送るという発想はない。参列することで読者から怒りを買ってさらに部数が減るリスクと、欠席することで政府からにらまれて広告を減らされるリスクを天秤にかけているのだろう。

さて、どちらに傾くか。国葬参列を決断したら、さすがに世論の総スカンを喰らうに違いないーーそう思っていたら、9月21日夜、先述の元同僚から「欠席を政府に回答したそうです。それにしても右往左往ぶり、みっともない…」と連絡があった。

おそらく私に連絡してきた元同僚と同じように、他にも「国葬参列」の内部情報を外部に漏らすことで阻止しようとした人物がいたのではないか。さすがに中村社長も「これはまずい」と方針転換したのかもしれない。

この情報どおりなら、朝日新聞はぎりぎりのところで踏みとどまったことになるのか。それとも、この迷走ぶり自体がさらなる信用失墜を招くのか。

社長以下、責任ある立場にある者たちは自分の立場を守ることばかりを考え、報道機関としての役割を果たすという矜持はみじんも感じられないーー社員の多くがそんな問題意識を共有しつつ、正々堂々と声を上げたくても上げられない。朝日新聞は極めて深刻な事態に陥っている。

朝日新聞がここまで凋落した起点は、2014年に原発事故をめぐる「吉田調書」を独自入手したスクープ記事を安倍政権に屈して取り消した事件である。詳細はその渦中にいた私の新刊『朝日新聞政治部』でどうぞ。

『朝日新聞政治部』ネット注文はこちら

コメントを書く方は政治倶楽部へログイン!
政治倶楽部へログイン
講演・執筆・寄付

コメント(1件)
かねとん
2022年9月22日 10:14 AM
もう末期ですね、朝日新聞。ところで内部告発となると、犯人捜しが始まるのが、沈みかけた船を運営する管理職の定番。鮫島さんとつながりがある記者の方々は大丈夫かなと心配になります。逆にこれをきっかけに内部告発によってウミを出し尽くして、管理職の総入れ替えということになることを期待します。が、無理でしょうか。

独立から1年 渾身の単行本『朝日新聞政治部』5.27発売!
政治倶楽部

新刊『朝日新聞政治部』5.27発売! 保身、裏切り、隠蔽、巨大メディアの闇〜独立から1年、渾身の単行本
私が朝日新聞社を49歳で退職して1年。『朝日新聞政治部』(講談社)を刊行することになりました。 保身、裏切り、隠蔽、巨大メディアの闇。崩壊する大新聞の中枢。すべて実名で綴る内部告発ノンフィクションーー […][…]

鮫島浩
ジャーナリスト
ジャーナリスト、SAMEJIMA TIMES主宰。1994年京都大学法学部を卒業し、朝日新聞に入社。政治記者として菅直人、竹中平蔵、古賀誠、与謝野馨、町村信孝ら幅広い政治家を担当。2010年に39歳の若さで政治部デスクに異例の抜擢。2012年に特別報道部デスクへ。数多くの調査報道を指揮し「手抜き除染」報道で新聞協会賞受賞。2014年に福島原発事故「吉田調書報道」を担当して失脚…。テレビ朝日、AbemaTV、ABCラジオなど出演多数。2021年5月31日、49歳で新聞社を退社し独立。

SAMEJIMA TIMESのご案内
メディア出演

© Copyright 2022 SAMEJIMA TIMES.
SAMEJIMA TIMES by FIT-Web Create. Powered by WordPress.

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

lj0011のblog 安倍国葬と文科省の癌<本澤二郎の「日本の風景」(4573)

2022年09月23日 09時54分06秒 | 国際・政治

jlj0011のblog

安倍国葬と文科省の癌<本澤二郎の「日本の風景」(4573)

  • 0

安倍国葬と文科省の癌<本澤二郎の「日本の風景」(4573)

<現文科相は天皇教・学習院の麻生太郎の部下=統一教会解散反対

 小選挙区制になると、石ころのような政治屋が跋扈する。幸い、日刊ゲンダイのデジタル版で新文科相記事を読んで、なるほどそうか、と頷いてしまった。本人には失礼になろうが、名前は生涯記憶することは困難だ。但しはっきりした点は、彼女が学習院OB。すなわち天皇教の本山で学んだことになる。

 そうだとすると、神社神道と統一教会は、岸信介と笹川良一を間に挟んで、文鮮明の統一教会と一体化している。従って、いくら反社会的・公序良俗に違反する犯罪的カルト教団とはいえ、文科省・文化庁の小役人は動けない。動かせるようにするには、安倍国葬強行をなんとしても主権者の強固な意思で阻止することが先決となろう。

 

 反安倍国葬派がここまで人脈上の知識を有していれば、文科省を改革することが出来るのだが。OBの前川喜平さんのいら立ちと怒りを市民運動派は、うまく活用すればいい。昨日は統一教会が3度目の記者会見をして、新たな憎悪を国民と信者にばらまいた。二人の会見人の態度が著しく悪く、テレビで見た市民は、さもありなんと震え上がった。

(旧統一教会の解散命令「安易な請求はできない」文化庁宗務担当者が見解 福島氏「十分要件ある」)

<岸・福田・安倍の清和会が文科大臣ポストに執着した理由が、今わかる。歴史認識の捏造だけではなかった>

 護憲リベラル派のOさんが文部大臣国家公安委員長になった時、本人も周囲も失望したことを知っている。それほど教育の責任官庁の地位は低かった。しかし、よく眺めると、この教育の本山に自民党右翼議員が喜んで就任し、時折問題発言をして辞めていったことも。

 そう岸信介のA級戦犯グループは、好んで文科省ポストに執着した。歴史認識の捏造もお目当てだが、そればかりではなかった。宗教法人の認可権限は想定外の利権を約束していたのである。この点を元事務次官の前川さんは詳しいだろう。

 そのことをよく知って実践した最初の首相経験者が岸信介だった。岸や笹川、福田の後継者は、その恩恵を受けたろう。統一教会は岸の政治力で、ちなみにオウム真理教は、岸派別動隊で活躍した五輪利権推進派の石原慎太郎が宗教法人にした。石原の隠し財産はすごいらしい。

 誰もが「オウムも統一教会も同じ」と信じ込んでいる。被害者弁護団が「解散だ」と叫んでいる。日本共産党も同調している。多くの主権者も。それでも反省も謝罪も出来ない統一教会。宗教法人にする理由を、いまは探す材料がない。

 

 人びとは山上家の悲惨すぎる事件を知って、恐ろしいカルト教団の存在に慌てふためいている。それに応じない文科省に不信のボールを投げつけているが、相手は学習院OBの麻生太郎の後輩だ。怒りは麻生と文科省に。そういえば森喜朗は元文部大臣経験者で、文教族である。

 森は日本工業新聞の人間だが、本人は産経新聞だと偽っている。永田町でも一部の人に知られて有名である。とうてい銅像が立つような人物ではない。むろん安倍晋三も、である。

 

歴史認識の捏造で皇国史観教育=以前は3流の役所=国家公安委員長兼務の軽い大臣ポスト>

 確か清和会の文部大臣の暴言というと、朝鮮での36年間の植民地支配について「日本はいいこともやった」という趣旨の発言をして、野党と世論の反発で首を斬られたことがあった。彼らは国際社会から「戦争神社」と決めつけられている靖国神社を尊崇するだけではなく、侵略戦争を「アジア解放戦争」だと放言して恥じない面々で、安倍晋三もこの仲間だった。

 「天皇を神と崇める戦争派」としても有名な清和会で、筆者は自ずと距離をもって取材しなければならなかった。そうした中で清和会文科相は、真っ当な歴史教科書の改ざんだけでなく、安倍側近の下村博文などは、カルト教団のためになる名称変更に貢献した。彼らの政策を自民党の選挙公約にもした。現在は、その日本部隊の責任者の安倍を国葬にして「霊界に生きる安倍」という文字通りゾンビとして、これからも活用していく?お話にならない。現在も韓国政府の諜報機関と連携しているのかどうか、大いに気になる。

 

日本国憲法の致命的欠陥は第一章=歴史の趨勢・英国王政も衰退

 戦前のヒロヒトの正体を知ったのは、朝日新聞が侍従長の百武三郎日記を詳細に明かしてくれたお陰である。いかにも生物学者でも通用するような戦後のヒロヒトとは、全くの別人であったことに衝撃を受けてしまった。無知な凡人ジャーナリストであったことに恥じてしまった。彼は300万の死に向き合おうとはせずに生涯を終えてしまった。

 最近になって信頼する法律家から、憲法の致命的な欠陥が第一章だと教えられた。反論できなかった。確かにこれは日本人にとって深刻で重大なことである。しかし日本国民はこれと向き合わねばならない。

 

 先に在位70年の大英帝国の残滓を浴びながら生きてきたエリザベス女王の国葬があったが、その費用は13億円という、安倍国葬はその数倍という。ふざけるなと主権者は怒っている。英新国王は「自分は簡素に」と早くも宣告しながら、無事に生き延びようといじらしい?

 女王国葬後の大英帝国の残滓は、確実に清算を余儀なくされるだろう。王政の時代ではない。それは日本も同様である。警察官僚の宮内庁が対応できるレベルではない。あと50年、100年先になると、地球そのものが深く傷つく。気候変動が予告している。農薬と放射能で生き物はお陀仏するしかない。にもかかわらず、わが文科省は原子力ムラの先陣を切って核兵器開発にも執念をみなぎらせているという。岸の悲願だろうが悲劇を通り越している。

 

 庭先に彼岸花が咲いた。例年に比べて遅いという。近くの業務スーパーを見聞したばかりだが、大好きな魚類はなかった。放射能汚染魚にいち早く対応したものか?恐ろしい時代を生き残るための教育が、日本政府・文科省には全くない!修身斉家治国平天下の世は来ないのか。倫理道徳さえもない。

 筆者は50年先、100年先に生きる反骨ジャーナリストらの参考のために2009年から書き始めた「日本の風景」を活字にしている。その一部が国会図書館に届いたという。人々がそれぞれの立場で声を上げ、生きた証を孫や子供に遺すべきであろう。少しでも地球と人類の生存に貢献するしかない。人の道でなければならない。

2022年9月23日記(政治評論家)
朝日新聞が国葬参加!?
https://samejimahiroshi.com/masukomi-asahi-20220922/

<button id="article-clap-button">拍手する</button> 
0

コメントを書く

 

コメント(0件)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「歌舞伎フェイスパック」で有名な一心堂本舗が破産

2022年09月23日 09時09分47秒 | 社会・経済

「歌舞伎フェイスパック」で有名な一心堂本舗が破産

帝国データバンク

  • ツイート
  • シェア
  • LINE
「歌舞伎フェイスパック」で有名な一心堂本舗が破産
当社が取り扱っていた「歌舞伎フェイスパック」

 一心堂本舗(株)(TDB企業コード:927004611、資本金800万円、東京都千代田区麹町2-4-11、代表戸村憲人氏)は、9月14日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は弓削田博弁護士(東京都港区赤坂2-10-5小林・弓削田法律事務所、電話03-3568-8410)。債権届け出期間は10月12日まで。

 当社は、2011年(平成23年)9月に設立。設立当初は、江戸時代の養生文化を今に伝えるおかきや飴などを製造し、歌舞伎座に店舗を出店。その後、歌舞伎座への出店をきっかけに歌舞伎に関連した商品づくりに取り組み、美容用フェイスパック「歌舞伎フェイスパック」を商品化した。

 同商品は2013年に発売開始され、外国人観光客などを中心に人気を獲得。2014年度グッドデザイン賞を受賞するなど高い知名度と話題性を有していた。その後は、アニメキャラクターなどをデザインした子供用フェイスパックなども順次展開し、羽田空港、東京スカイツリーソラマチ、歌舞伎座、新橋演舞場に直営店を構えるほか、大手小売店やドラッグストア、ECサイトなどでの販売も行い、2018年8月期には年売上高5億円内外を計上していた。

 しかし、その後は新型コロナ感染拡大の影響で、インバウンド消費が大きく減少。2021年夏頃に直営店をすべて閉鎖するなど事業規模の縮小が続き、今回の措置となった。

 負債は現在調査中。

 なお、関係会社の(株)えにし(資本金3950万5000円、東京都千代田区麹町2-4-11、同代表)も同様の措置となっている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする