裏金問題を抱える自民党以上に危機的状況にあるのは、日本維新の会だろう。秋の衆院解散と来春開催の大阪万博の間で迷走。死者まで出たパワハラ・おねだり斎藤知事の続投を「最後の砦」となって支える人物とは
◆〔特別情報1〕
読売テレビニュースは9日、「【速報】斎藤知事に維新『辞職と出直し選挙』求める申し入れ『県政運営に支障、賢明な判断を強く望む』知事は『仕事をしていく』改めて続投表明」という見出しで、次のように報道した。
「兵庫県の斎藤元彦知事の“パワハラ”などの疑惑が告発された問題で、兵庫県議会の第2会派である『兵庫維新の会』は9日午後3時半前から、斎藤知事に対し辞職を求めた上で、『出直し選挙』で民意を問うべきだとする申し入れを行いました。
(中略)
斎藤知事をめぐっては、6日の百条委員会の後、県議会最大会派の『自民党』(37議席)が、12日に知事に辞職を求める申し入れを行うことを決め、『公明党』(13議席)、立憲民主系『ひょうご県民連合』(9議席)、『共産党』(2議席)や一部の無所属議員が同調する方針を示しています。
(中略)
また、申し入れに対し、斎藤知事が辞職を表明せず、他会派が不信任決議案を県議会が提出した場合、藤田幹事長は『我々は賛同せざるを得ない』とし、辞職勧告だった場合は『単独で不信任決議案を出すことをも検討する』との見解を示しています」
こうした一連の申し入れを受けて斎藤知事は、「仕事をしていくことが大事」と改めて続投表明している。
斎藤知事のパワハラ疑惑をめぐっては、連日のように百条委員会の中継が報道され、いまや全国規模で悪名高き知事となってしまっている。あの田中眞紀子までもテレビ出演のなか「兵庫県知事、なぜ辞めないんですか?」と口を挟んだほど、誰もが「なぜ辞めないのか」と呆れながら映像に食い入っている。
こうした斎藤知事を巡る一連の流れについて、自民党二階派「志帥会」重鎮は、決して報道することのできない背景を次のように語った。