ノロウイルス集団食中毒相次ぐ トイレでの感染、特に警戒を…医師指摘 トイレの水洗レバーにもウイルス付着 SNSで度々話題…「トイレットペーパー三角折」はやめた方が良い?
BSS山陰放送3/7(金)20:39

ノロウイルス集団食中毒相次ぐ トイレでの感染、特に警戒を…医師指摘 トイレの水洗レバーにもウイルス付着 SNSで度々話題…「トイレットペーパー三角折」はやめた方が良い?
鳥取県米子市内の菓子店でノロウイルスによる集団食中毒が発生し、7日までに「いちご大福」や「練りきり」などを食べた99人の患者が確認されています。米子市内ではこのほか、温泉旅館でも、ノロウイルスによる宿泊客76人の集団食中毒が発生しています。
山陰両県ではノロウイルスを含む感染性胃腸炎が流行していて、医師は、特にトイレでの感染を警戒してほしいと指摘します。
ノロウイルスによる食中毒が発生したのは、鳥取県米子市内の菓子店で、米子保健所によりますと、菓子店で製造・販売された「いちご大福」を食べた23人が、下痢や嘔吐などの症状を訴え、調査の結果、食中毒と判断。
保健所は店に対し、4日から、5日間の営業停止処分としましたが、その後5日から6日にかけても保健所への相談が相次ぎ、7日午前8時点で、いちご大福を食べて症状が出た人は62人、練りきりなどを食べて症状が出た人は37人、患者は合計99人に増えました。

今回の食中毒では当初、一部の患者や菓子店従業員の便から、「ノロウイルス」が検出されましたが、菓子店の従業員が使用していたトイレの水洗レバーや、残りのいちご大福の餡からも、新たにノロウイルスが検出されたということです。

面谷内科・循環器内科クリニック 面谷博紀 院長
「ノロウイルスは感染力が強いと言われています。特に気を付けないといけないのは、下痢やおう吐物のなかに大量のノロウイルスがありますので、そこから家族や周りに広まらないよう配慮をする必要があると思います。」
流行時、特に注意が必要なのがトイレです。
下痢やおう吐物の中にノロウイルスは大量に含まれるため、トイレでの感染が特に多いと医師は注意を呼びかけます。
今回のケースでも、菓子店の従業員が使用していたトイレの水洗レバーからもノロウイルスが検出されました。
面谷内科・循環器内科クリニック 面谷博紀 院長
「症状がある人がトイレを使用した後には、その都度、便座やレバー、ドアノブ、蛇口などを消毒されるといいかと思います。」
また、トイレでのノロウイルス感染を避けるために、SNSなどでは「あとの人のためにトイレットペーパーを三角折するのはやめてほしい」との発信がよく見られます。これについてはどうなのでしょうか…?
面谷内科・循環器内科クリニック 面谷博紀 院長
「三角折については掃除しましたというマークでされる場合が多いと思いますが、例えば下痢症状のある人がトイレを使用する際に便座やトイレットペーパーにウイルスが付着するリスクはあると思います。
基本的に、手で触わるところにウイルスが付着する場合がありますので、症状がある人また周りの人もこまめな手洗いが必要かと思います。」
ノロウイルスに感染している人が触れば、トイレットペーパーにもウイルスが付着するリスクはあると言います。
鳥取県では家庭や学校、高齢者施設での感染を防ぐために、次のことを心がけるよう呼びかけています。
■ウイルスを洗い流す
トイレ後、調理時、食事前には石鹸と流水でよく手洗いをしましょう。
■便やおう吐物に触らない
おう吐物や汚れた衣類などを片付けるときは、ビニール手袋をして使い捨てのペーパータオルなどを利用しましょう。
■飛び散ったウイルスを吸わない
マスクをしたり窓をあけて空気を入れ替えましょう。
■ノロウイルスを消毒する
汚染されたトイレや床、ドアノブなどは塩素系漂白剤を含ませた布でふき取ります。衣類などは、塩素系漂白剤または熱湯で漬け置き洗いをしましょう。
■自分がノロウイルスを広げない
症状は1〜3日でおさまりますが、1週間程度(長い人は1ヶ月以上も)便中にウイルスを排泄します。手洗いはしっかりとしましょう。
■加熱食品や調理器具等は、85℃以上で1分間以上の加熱が有効です

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