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- ハッカー攻撃への対応で1000万ドル弱の費用も発生した
- 19年3月までに訪れた客の個人情報流出-被害は食い止められている
米カジノ運営会社MGMリゾーツ・インターナショナルは最近のサイバー攻撃で7-9月(第3四半期)利益が約1億ドル(約148億円)押し下げられたと明らかにした。攻撃で同社のカジノ併設ホテルでは多くのサービスが停止した。
5日の提出資料によると、ハッカー攻撃への対応で、テクノロジーのコンサルティングサービスと弁護士費用を中心に1000万ドル弱の費用も発生した。
同社によれば、2019年3月までに自社施設を訪れた顧客の個人情報をハッカーは入手したが、現時点で被害は食い止められている。流出した個人情報には社会保障番号やパスポート(旅券)が含まれるという。
ハッカーは情報技術(IT)サービス担当者をだまして同社のコンピューターシステムに侵入したとブルームバーグ・ニュースは報じていた。米カジノ運営大手シーザーズ・エンターテインメントも同じハッカー集団から攻撃を受け、退去を求めて金銭を支払った。
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原題:MGM Says Computer Hack to Cost $100 Million in Lost Profit (1)(抜粋)
米雇用統計、堅調な数字は9月が最後か-10月以降は急激に鈍化も
Matthew Boesler- 9月の非農業部門雇用者数は17万3000人増加-BEエコノミスト予想
- 10月には10万人増に伸び鈍化と予想-金融状況の引き締まりやストで
6日発表の9月の米雇用統計は、就業者数の伸びが急激に鈍化する前の最後の堅調な数字となるかもしれない。
ブルームバーグ・エコノミクス(BE)のエコノミスト、アンナ・ウォン、スチュアート・ポール、イライザ・ウィンガー3氏は5日のプレビューで、9月の非農業部門雇用者数が17万3000人増加するとの予測を示した。ただ、1カ月後に発表される10月の数字については、10万人増に伸びが急速に鈍るとみている。
3氏は「9月の雇用統計は後ろ向きなものになる。統計の調査が行われた週以降、金融状況は急激に引き締まり、自動車業界のストライキはエスカレートしている」と指摘。「レイオフよりも採用の減速が失業率上昇に先行するのが普通だ。こうした力学がさらに強まろうとしている」と分析した。
米労働市場についてはまちまちなシグナルが相次いでいる。
週間の米新規失業保険申請件数は過去最低水準付近に戻り、再就職あっせん会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスの最新の数字によれば、米企業はホリデーシーズン向けの採用を増やす計画で、人員削減の計画を縮小させている。
一方、ADPによると、9月の米民間雇用者数は前月比マイナスとなった2021年1月以降で最も小幅な伸びにとどまった。
BEのエコノミストによると、ストを続けていた米脚本家組合(WGA)がハリウッドの製作会社を代表する全米映画テレビ制作者協会(AMPTP)と新労働協約で暫定合意したことは雇用の押し上げ要因となるが、8月のトラック運送大手イエローの経営破綻による影響が、9月に他の業界に波及した可能性がある。
3氏はさらに、労働参加率が前月と変わらずの62.8%にとどまり、失業率は3.7%に低下すると予測。平均時給は前の月と同じ0.2%上昇となるとみている。
3氏の予測は、ブルームバーグが集計した社外エコノミスト予想の中央値とほぼ一致している。
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原題:September Jobs Report May Be Last Good One Before Sharp Slowdown(抜粋)