ハードバピッシュ&アレグロな日々

CD(主にジャズ・クラシック)の感想を書き留めます

エルガー/エニグマ変奏曲

2012-05-09 19:07:59 | クラシック(管弦楽作品)
本日はエドワード・エルガーの「エニグマ変奏曲」を紹介します。エルガーと言えば、何と言っても行進曲「威風堂々」、それに「愛の挨拶」が非常にポピュラーですが、他にも3つの交響曲と2つの協奏曲、そして多くの管弦楽作品を残しています。ただ、個人的な感想を言うと、今までに聴いた交響曲第1番、ヴァイオリン協奏曲、チェロ協奏曲などはあまり親しみを持てませんでした。私にとってのエルガーの代表曲は断然この「エニグマ変奏曲」です。

作品は全部で14の変奏曲からなっており、それぞれにエルガーの友人のイニシャルやニックネームが付いています。各曲の主題には個々の人物のキャラクターが反映されているらしいですが、あまり細かいことは考えずに全体で1つの曲として楽しむことをお薦めします。ハイライトは第10曲の「ニムロッド」でしょうか?前半部分の軽妙洒脱な雰囲気から一転して、荘厳さに満ちあふれた名曲です。あと、勇壮な最後のフィナーレもいいですね。



CDはレナード・バーンスタイン指揮BBC交響楽団のものを買いました。このCDには他にエルガーの代表作「威風堂々」と「モガル土侯たちの行進曲」が入っています。「威風堂々」は今さら説明不要ですね。いかにも軍隊の行進曲風の序奏部から、中間部に現れる雄大な旋律を聴いて胸が熱くならない人がいるのでしょうか?イギリスでは「希望と栄光の国」という歌に編曲され、今や第2の国歌的な存在になっているらしいです。わかりますね。日本人の私でも思わず「女王陛下万歳!」と叫んでしまいそうですもの。きっと聴いた人、特に男子の胸を熱くする何かがあるのでしょう。

「モガル土侯~」は「インドの王冠」という作品からの1曲。モガルって何じゃ?と思いますが、歴史の教科書でならったムガール帝国のことらしいです。曲自体は特にどうということはありません。

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