もっぱら50~60年代のジャズばかりを取り上げている当ブログですが、今日は時代が下って70年代後半の作品をピックアップします。と言ってもフュージョンでもクロスオーバーでもなく何の変哲もない直球ハードバップなんですけどね。何せリーダーがソニー・スティットですから。当ブログでも過去2回(「トップ・ブラス」、「サキソフォン・スプレマシー」)取り上げていますが、40年代半ばにシーンに登場して以来、生涯一度もスタイルを変えることなくバップ一筋で生涯を終えた孤高のジャズメンです。スティットは1982年に58歳で病死しますが、本作はその5年前の77年の録音。バリー・ハリス(ピアノ)、レジー・ワークマン(ドラム)、トニー・ウィリアムズ(ピアノ)というオールスターメンバーをバックに実に快調な演奏を繰り広げます。
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曲はスティットのオリジナルが3曲、有名スタンダードが4曲。前者はこれぞ典型的ビバップと言ったナンバーばかりですが、冒頭“West 46th Street”が特にお薦めです。後者は“Who Can I Turn To?”“Moonlight In Vermont”“It Might As Well Be Spring”とどれもスティットの溢れんばかりの歌心が堪能できる曲ばかり。どの曲もお得意のテロテロフレーズが炸裂します。残る1曲“Constellation”は若い頃に何かと比較されたチャーリー・パーカーの曲。こういうビバップをやらせたらスティットは天下一品ですね。70年代はジャズ不毛の時代と言われますが、そんな時代の隠れた逸品です。
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曲はスティットのオリジナルが3曲、有名スタンダードが4曲。前者はこれぞ典型的ビバップと言ったナンバーばかりですが、冒頭“West 46th Street”が特にお薦めです。後者は“Who Can I Turn To?”“Moonlight In Vermont”“It Might As Well Be Spring”とどれもスティットの溢れんばかりの歌心が堪能できる曲ばかり。どの曲もお得意のテロテロフレーズが炸裂します。残る1曲“Constellation”は若い頃に何かと比較されたチャーリー・パーカーの曲。こういうビバップをやらせたらスティットは天下一品ですね。70年代はジャズ不毛の時代と言われますが、そんな時代の隠れた逸品です。