各地の選挙ポスター掲示場(掲示板)を材質別に分類してご紹介します。
●木目むき出しの合板
秋田県秋田市、秋田県井川町、秋田県能代市、島根県出雲市
秋田市
僕にとっては見慣れたタイプだが、全国的には少数派?
能代市(停車中の列車から)
上の写真手前のプランターに「木都のしろ」とあるように、能代市は秋田杉の町(集散地)だから当然といえる。秋田市とほぼ同フォーマットに見えた。
出雲市
赤文字があって、枠が違う。裏面のシールによれば、東京都江東区新木場の製材会社の合板のようだ。裏面は枠が十字に組まれていて(他の自治体は横方向だけが多い)、やけに頑丈な作り。
●表面が白い合板(裏面は木がむき出し)
青森県弘前市、青森県平川市、秋田県大館市
全国的にはこれが多いのではないだろうか。無塗装を見慣れた秋田市民からすると、塗装する費用・手間・環境負荷の点から無駄に思えるけど…
弘前市
注意書きが右側にあり、区画の番号も右上から始まる。柱は白木だが、ツノのように掲示板より上にだいぶ出っ張っている。かっこ悪いし無駄じゃないだろうか。
弘前と同じ選挙区の平川市
フォーマットは弘前とほぼ同一。柱の“ツノ”は短くてあまり気にならない。シールによれば新潟県の製材会社製。隣の秋田県にも業者はあるのに…
●白いプラスチック板
島根県松江市
ここも柱が出っ張ってる。記載内容は、同じ県の出雲市に似ている
柱などは白木だから、掲示板自体も白い合板かと思ったら違った。
裏面も白い 
左下にエコマークが付いていて、「プラスチックの再利用 R-PET 70% 使用後は回収・リサイクルされます」とのこと。
●表面が白い金属板
愛知県半田市
市長選のもの
反射する
裏は銀色
合板よりやや薄く表面に光沢があり裏側は銀色で、金属製。脚も金属パイプでコンパクトに見える。
区画番号がシールで貼られているので、使用後は保管し、次回以降使い回すのだろう。同日選挙や市議会議員選挙では立候補者が増えて掲示板の必要数も増えてしまうが、それに対応できるだけ金属板を持っているのだろうか。不足分は臨時に板で対応するのかもしれない。
さて、前の記事でも書いたが、秋田市では「選挙に関係のない内容は掲示板に記載できない」ので秋田杉間伐材使用の旨を表示するつもりはないようだ。国が決めたことだろうから、全国どこでもそうかなと思っていたが、松江市はエコマークを付けている。ということは、松江市では「選挙に関係なくても小さなエコマーク程度なら表示していい」あるいは「エコマークも選挙の一環」と解釈しているのだろう。
また、半田市では「(この掲示場の前には、駐車をご遠慮ください)」と書いてあった。ポスターが見えなくなるから駐めないでということだろうが、公道の駐車取り締まりは警察の仕事だから、それを掲示場に記載するのは選挙に直接関係しているとはいえないと考えることもできると思う。
それほど厳密に国が指示しているのではなく、各自治体に判断が任せられている部分もあるようだ。秋田市の掲示場は、製品としての合板自体がエコマーク認定製品(裏面にシールが貼ってある)だから、松江市の例と併せて考えると、掲示板面にエコマークを付けても問題はなさそうに思える。地場産品のPRの場になりそうなのに、もったいない。
掲示板は全国どこでも同じと思っていたが、比べてみると個性がある。その地域や自治体の状況に応じて、材料の入手のしやすさ、設置・保管の手間や費用などが違うわけだから、違って当然だ。
日本という同じ国だが、気候・言葉・風習そして交通機関・テレビ番組・店など、細かく見れば同じものって一つもないのかもしれない。
※2021年の秋田県内4市のポスター掲示場
●木目むき出しの合板
秋田県秋田市、秋田県井川町、秋田県能代市、島根県出雲市

僕にとっては見慣れたタイプだが、全国的には少数派?

上の写真手前のプランターに「木都のしろ」とあるように、能代市は秋田杉の町(集散地)だから当然といえる。秋田市とほぼ同フォーマットに見えた。


赤文字があって、枠が違う。裏面のシールによれば、東京都江東区新木場の製材会社の合板のようだ。裏面は枠が十字に組まれていて(他の自治体は横方向だけが多い)、やけに頑丈な作り。
●表面が白い合板(裏面は木がむき出し)
青森県弘前市、青森県平川市、秋田県大館市
全国的にはこれが多いのではないだろうか。無塗装を見慣れた秋田市民からすると、塗装する費用・手間・環境負荷の点から無駄に思えるけど…

注意書きが右側にあり、区画の番号も右上から始まる。柱は白木だが、ツノのように掲示板より上にだいぶ出っ張っている。かっこ悪いし無駄じゃないだろうか。

フォーマットは弘前とほぼ同一。柱の“ツノ”は短くてあまり気にならない。シールによれば新潟県の製材会社製。隣の秋田県にも業者はあるのに…
●白いプラスチック板
島根県松江市

柱などは白木だから、掲示板自体も白い合板かと思ったら違った。


左下にエコマークが付いていて、「プラスチックの再利用 R-PET 70% 使用後は回収・リサイクルされます」とのこと。
●表面が白い金属板
愛知県半田市



合板よりやや薄く表面に光沢があり裏側は銀色で、金属製。脚も金属パイプでコンパクトに見える。
区画番号がシールで貼られているので、使用後は保管し、次回以降使い回すのだろう。同日選挙や市議会議員選挙では立候補者が増えて掲示板の必要数も増えてしまうが、それに対応できるだけ金属板を持っているのだろうか。不足分は臨時に板で対応するのかもしれない。
さて、前の記事でも書いたが、秋田市では「選挙に関係のない内容は掲示板に記載できない」ので秋田杉間伐材使用の旨を表示するつもりはないようだ。国が決めたことだろうから、全国どこでもそうかなと思っていたが、松江市はエコマークを付けている。ということは、松江市では「選挙に関係なくても小さなエコマーク程度なら表示していい」あるいは「エコマークも選挙の一環」と解釈しているのだろう。
また、半田市では「(この掲示場の前には、駐車をご遠慮ください)」と書いてあった。ポスターが見えなくなるから駐めないでということだろうが、公道の駐車取り締まりは警察の仕事だから、それを掲示場に記載するのは選挙に直接関係しているとはいえないと考えることもできると思う。
それほど厳密に国が指示しているのではなく、各自治体に判断が任せられている部分もあるようだ。秋田市の掲示場は、製品としての合板自体がエコマーク認定製品(裏面にシールが貼ってある)だから、松江市の例と併せて考えると、掲示板面にエコマークを付けても問題はなさそうに思える。地場産品のPRの場になりそうなのに、もったいない。
掲示板は全国どこでも同じと思っていたが、比べてみると個性がある。その地域や自治体の状況に応じて、材料の入手のしやすさ、設置・保管の手間や費用などが違うわけだから、違って当然だ。
日本という同じ国だが、気候・言葉・風習そして交通機関・テレビ番組・店など、細かく見れば同じものって一つもないのかもしれない。
※2021年の秋田県内4市のポスター掲示場