広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

一夜歩道橋?

2009-11-21 20:37:30 | 秋田のいろいろ
秋田市中心部、官庁街近くの山王十字路を挟んで南北に走る通称・新国道(県道56号線)では、車線増設(1+2車線から2+2車線)や電線地中化の工事が行われている。
かつてはこの区間のうち、山王十字路より南側に2本の横断歩道橋があった。どちらも単純に新国道を横断するもので1本は山王十字路のすぐ南の秋田銀行本店脇のATMコーナーの辺り、もう1本はその200メートルほど南。前者は山王中学校、後者は旭北(きょくほく)小学校の門に行きやすい位置にあり、両校の児童生徒の通学のために設置されたのだろう。
うち、北側のものはいつのまにか撤去されてしまった。直近の山王十字路南側が自転車専用横断帯から歩行者も渡れるものに代わったためだと思われる。このように老朽化・維持経費やバリアフリー等の観点から、全国的に歩道橋は減っている。
一方、南側の歩道橋は残っていた。ところが、
「旭北横断歩道橋の補強拡幅工事をしています」
車線が増えるわけだから、従来の歩道橋がそのままでは、幅が足りなくなったり柱が邪魔になるから工事が必要なのか。道路の“拡幅”といえば「道幅を広く」することだが、歩道橋の場合は「長さを長く」する延長工事を意味するのだろうか。撤去しなかったのは、この歩道橋に存在意義があるという判断なのだろう。たしかに近くの横断歩道までの距離(東北電力の角まで100メートル)や小学生が交通量の多い道路を横断することを考慮すれば必要だろう。
左が山王十字路側
歩道橋本体が撤去され、本体が道路と平行になってラーメン屋の前に置かれていた。
本体を支える脚(柱)や“踊り場”部分は残っている

道案内の標識が歩道側を向いて置かれている


桁や手すりはきれいに(おそらく以前と同じ色で)塗装し直されているが、路面は汚れていて標識が置かれている。幅も秋田市内の他の歩道橋より狭い。おそらく従来のものを再利用して設置するのだろう。
ベランダ? お立ち台?
ぽつんと取り残された踊り場に「規制予告20日22時から全面通行止」。アイデアはいいが、文字が細く薄くて、ラーメン屋さんの看板に負けて目立たないよ。
周辺の交差点などにあった看板によれば、20日夜から21日早朝にかけて、山王十字路からドン・キホーテ北側の東北電力の角の交差点の間の新国道を通行止めにして工事を行うらしい。
路上にあった本体を設置するに違いないから見に行こうかと思ったが、諸般の事情(寒い、眠い、面倒)により止めた。
翌日(今日)通ると、
架かっている

反対側
昨日、歩道橋上に置かれていた標識は、バス専用レーンや中央線など、車線に関わる標識だった。設置後に位置合わせが必要なので、外していたのだろう。レールみたいなのに設置されていたので、今後車線が増えた際も簡単に対応できそう。
階段はまだない
オレンジ色の矢印の通り、向かいのラーメン屋がある東側は踊り場で折り返す階段。手前の西側は、小学校へつながる道へ一直線につながる階段。
底面を見る
本体の長さを伸ばしたのか、それとも脚の位置だけを変えたのか、どちらかは僕には判断できない。つなぎ目の部材がグレーに塗装された部分があったけれど、よく分からない。
 小学校側から見た設置前後
看板記載の工事期間は今月末まで。あと10日で階段が付くわけだ。※続きはこちら
本体はどうしても車の通行に影響があるから、一晩で設置してしまったのだろうが、階段まで全部完成したら「一夜城」ならぬ「一夜歩道橋」と呼べたのに。

そういえば昔は、歩道橋の桁の部分に「旭北歩道橋」などと表示があったはずだが、今はない。不適切な地点名表示などの前例がある秋田県のことだから…
コメント (2)
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