広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

旭川のカワアイサ

2009-11-26 20:38:16 | 動物・植物
太平山に源を発し、秋田市内を流れ雄物川に合流する、秋田市の象徴的な川「旭川」。秋田市中心部では護岸で固められており、水と触れ合える空間は少ないが、水はきれいで市民に安らぎを与えている。
以前から紹介しているように、市街地の旭川にはいろいろな鳥類が訪れる。アオサギウミネコなど、それほど珍しくはないが、都市部で頻繁にこれだけ人の近くで野生の鳥を見られるのは素晴らしいことだと思う。
今回は、さらに珍しい鳥をご紹介します。
カルガモ
カモ類はよく見かけるが、多くはカルガモ。全国的に一年中いる種だし、今は狩猟期のためか市街地にたくさん来ている。
よく見ると、大きさはカルガモと同じくらいだが、別のカモのような鳥がいることがある。
体は白とグレー、首が茶色
こちらは
体は白と黒、首は黒に近い濃い緑
実はこれ、どちらも「カワアイサ」という同じ種で雌雄で模様が異なる。上の写真は男女別に泳いでいたが、今度はカップルになった。
首が緑のがオス、茶色のがメス。オスの方がやや大きい
Wikipediaによれば日本へは冬鳥として飛来し、少数が北海道で留鳥として繁殖するとのこと。
カワアイサとは変な名前だが「川秋沙」と書き、「川」は川にいるから(ウミアイサという種もいる)だが、「秋沙」は「秋が去った頃に来る鴨」が由来のようだ(「語源由来辞典」サイトより)。

写真を撮っていると通りかかったおじさんに鳥の名前を聞かれたので、教えてあげると、1度聞き返して、「カワアイサか…」とつぶやいて去っていったが、途中で忘れてしまわなかっただろうか。音だけだと覚えづらい種名だ。

図鑑上は秋田には冬しかいないはずだが、夏にも旭川で見たことがある。秋田でも繁殖しているのだろうか。
夏も冬も単独でいることは少なく、数羽から十数羽の群れで旭川を悠々と上り下りしている。歓楽街の川反(かわばた)付近にいることもある。

カワアイサが同じカモ科のカルガモ、マガモ、アヒルなどと大きく違うのは、潜水が上手なこと。主食が植物か魚かの違いなのだろうが、カルガモなどは足を水上に出してバタバタすることしかできないが、カワアイサはペンギンのようにすっと水中に全身を潜らせ、長時間潜水できる。
水中から出たところ

メスは頭の後ろがボサボサ、オスはリーゼントみたいな髪(?)型
この日は、メス2羽、オス3羽の計5羽。繁殖期でないから、つがいなのかは分からないが、何となく2組のカップルが成立して、オスが1羽あぶれた感じ。
その1羽がメスにちょっかいを出そうとして、
オスが攻撃!(メスは知らん顔)
大げんかにはならず、
すぐに平和が戻り、再びゆったりと泳いで行った

夏のカワアイサの姿はこちら
コメント (4)
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