広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

白い世界に“霧中”

2009-11-25 19:47:53 | 秋田の季節・風景
「霧」は交通機関などに影響を及ぼし(今秋は既に2回位、秋田空港発着の飛行機が霧で欠航した)危険だが、個人的には周りが真っ白になって幻想的で、霧の中にいると独特の「匂い」のようなものがして好き。マイナスイオンかどうかは分からないが、水蒸気に囲まれている感覚がする。湿度は高いはずだが、梅雨のようなじめっとした感じはなく、むしろ清々しい。(カメラのレンズが曇ることもないが、機器への影響も含めてどうなんだろう)

秋田市中心部は平野なので霧が発生しにくく、かつ海沿いで風があって発生しても流れてしまうのか、霧が立ちこめることは少ない。それでも今頃の時期は朝に霧が出ることがたまにある。

昨朝の秋田市街は若干霞んだ感じはしたが快晴。冷え込んで霜が降りていた。
茨島地区から雄物川堤防に出ると、堤防を境に川の部分だけが霧に包まれて真っ白。町側にはほとんど霧がない。
川で発生した霧が無風のため停滞し、川の上空を覆っているのだろう。ケーブルテレビの道路情報チャンネルの映像でこんなシーンを何度か見たが、体験するのは初めてでうれしい。
先日のウミネコの記事の写真を再掲載するが
いつもはこのように秋田大橋の茨島側から対岸を見渡せ、奥に大森山が見える。ところが今朝の秋田大橋の上では、
3・4本先の照明までしか見えない
堤防からも対岸が見えるが(増水時で水が濁ってますが)、今日は
橋が途中で消えている!
堤防の草には霜が降りて白い。1キロほど上流のJR羽越本線の橋も霞んでいる。
列車が通ると音はするが姿は分かりにくい

ハクチョウが降りている場所も霧の中

川でなく湖か温泉に入っているみたい
霧が濃くなってきたようだが、日も差してきて非日常感にあふれた景色。
 
数十メートル先を歩く人も霞み、枯れ草でさえ幻想的。
羽越本線の信号が青に変わった
下り列車が通過する時刻だが、運行に支障はないんだろうか。町の方へも霧が流れているようで、すぐ先の架線柱も見えない。(ここの通常の様子
定刻より数分遅れて、対岸の踏切が鳴り出した。警笛が鳴って、橋を渡るガタガタという音が聞こえてきたが姿は見えない。
やがてヘッドライトが見えてきて

通過
通常よりほんの少し減速していた気がした。
再び霧の中へ

サイクリングロードも異世界へ続くよう

今度は少し霧が晴れてきたようで
ハクチョウの後ろに秋田大橋が見えてきた(ただし通常は河口まで見えます

ハクチョウさんたちもお出かけ
上空の霧がなくなり青空が見え、水面には霧が残っている。

風が出てきたのか、水面の霧が海の方へ流れていくのが見えた。このあと数十分間目を離した間に、川の霧はほとんど消えてしまった。秋田大橋も
かなり先の照明まで見えるようになったが、対岸奥の大森山はまだ見えない
大河雄物川も今日初めて姿を現し、
対岸の川沿いの家並みも見えるようになったが
丘の上にある新屋栗田町の県営住宅は霞んでいるので、新屋側の山ではまだ霧が残っていたようだ。新屋側では町の中にも霧が立ちこめていたようなので、行ってみたかった。

霧は見慣れた風景を違った風景にし、刻々と姿を変える。白い世界といえば雪もそうだが、霧もまた不思議な天候だ。
「霧」は地面に接しているものを指すが、同じものが大気中に浮かんでいるのが「雲」なのだそう。ということは、霧の中を歩くのは雲の中を歩くのと同じことなんだ。そう思うと、ロマンチック。
ちなみに、霧は視程が1キロ未満、1キロ以上10キロ未満だと「靄(もや)」と呼ぶそうだ。
コメント (4)
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