広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

千秋公園に響く音

2009-11-07 20:44:09 | 動物・植物
紅葉も終盤の秋田市千秋公園。
木がうっそうと茂り、林を思わせる木立の中の階段を上っていると、金づちで何かをたたいているかのような「コンコン」という音が響き渡った。上の方で工事をしてるのか?
でもやけに響きがいいし、音は林の中から出ていてしかも移動している感じ。通りがかった子供が騒ぐとぴたりと音がやんで、静かになるとまた音がする。
足を止め、耳と目を澄まして木々をじっくり観察すると、
赤丸に注目
※逆光とレンズのズームの限界のため、本記事の写真は写りがとても悪いのでご了承ください。
いたいた
キツツキがくちばしで木をたたいて(ドラミング)している!

秋田のキツツキというと、白神山地で絶滅の危機に瀕している「クマゲラ」を連想してしまいがちで、秋田市中心部の千秋公園にキツツキがいること自体びっくりされる方もいらっしゃるかもしれない。
たしかに千秋公園が自然豊かということもあるが、実は僕は秋田市内の住宅街でも過去2度ほどこの鳥を見たことがある。つまり、これはクマゲラと違って都市部での生活に適した種であるということだ。
乾いた音が公園内にこだまする
これは「コゲラ」という種だと思われる。体長15センチほどで日本最小のキツツキ(ちなみに最大種がクマゲラ)。スズメほどの大きさということだが、もう少し大きく見えた。
メスがやや大きく、オスは後頭部に赤い点がある(今回は逆光で見えなかったのかもしれない。以前見た個体は赤い点があった)そうなので、この個体はメスなのかもしれない。
この後飛んでいった
体が小さい割には縄張りが広く、20ヘクタールにも及ぶという。千秋公園の面積が約16ヘクタールだそうなので、すっぽり入ってしまう計算になる。

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コメント (2)
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