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秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

ランチパック秋田・青森版

2009-11-04 19:55:35 | ランチパック
※以下の内容は、2009年の初回アップ時の事実に基づくものです。2011年あたり以降は、状況が変化しています。(秋田や青森でもヤマザキランチパックが発売されるようになり、特に秋田ではフレッシュランチが消滅)詳しくは、当ブログ「ランチパック」カテゴリーの記事をご覧ください。

山崎製パン(ヤマザキ)の製品で「ランチパック」というのがある。ミミなしの薄手の食パンの間に具材を挟んで圧着したサンドイッチ風パン。1984年発売開始だそうだが、昨年あたりだったか昼食やおやつに食べやすく手頃な製品としてブームになった。僕も好きだがあまり食べる機会がない。
その中味の具材は調理パン的なものからお菓子的なものまで豊富なラインナップ(中味によって分類が「調理パン」、「菓子パン」など異なる)。Wikipediaや愛好家のサイトによれば、基本の具材は16種類だが、地域限定品やヤマザキの各工場で独自に企画したものが多数あり、これまでに発売されたものは250種類以上あるとか。

まずは大阪で購入したランチパックをご紹介。
「富士宮やきそば(調理パン)」と「ぶどう&ホイップ(菓子パン)」
富士宮やきそばは静岡のご当地グルメで、ぶどうの方には大阪府産のぶどう「デラウェア」のジャムを使い、ヤマザキが大阪のイベントなどを支援している旨が記載されているので、両者とも地域限定商品もしくは工場独自製品だと思われる。製造所固有記号によれば、やきそばは京都工場、ぶどうは大阪第二工場製だ。
パッケージには必ず男の子と女の子のキャラクターの中味にちなんだイラストがデザインされている。
ぶどうの包装裏面には「バラエティに富んだ具とふんわりやわらかな食パンのハーモニーが、どなたにも親しまれる人気のひみつ。いつでもどこでも、食事におやつに大活躍のおいしさです。」とあった。

さて、我が秋田県と青森県では「ランチパック」を売っていない!
代わりにそっくりな「フレッシュランチ」という名の商品がある。

実は秋田・青森両県では、ランチパック以外でも「ヤマザキ」ブランドのパンはほとんど流通していない。秋田では「たけや製パン」、青森では「工藤パン」というそれぞれの地元企業がヤマザキと業務提携し、それぞれのブランド名でヤマザキのパンを製造販売しているからだ。全国展開するスーパーやコンビニであっても、秋田・青森県内では原則として地元メーカーブランドのパンが売られている。
従来、「まるごとバナナ」「ダブルソフト」などは、少なくとも秋田の「たけや」では、ヤマザキと同じ製品名で発売されていたはずだが、なぜかランチパックだけは改名して「フレッシュランチ」として発売されている。
最近はヤマザキ以外でランチパックの類似商品を作るメーカーもあるが、「フレッシュランチ」は正式にヤマザキのお墨付きをもらった商品ということになる。
なお、Wikipediaによれば、「たけや製パンでは、ヤマザキランチパック・ピーナッツ(同商品のみライセンス取得している)の他に、「たけや・ランチパック」の名前で数々の独自商品を発売していたが、2007年秋ごろから、ピーナッツ以外は、「フレッシュランチ」に変更している。」とある。よく分からないが、確かに以前は秋田でもたけやが「ランチパック」名義の製品をいろいろ売っていた。秋田では2年前に「フレッシュランチ」化されたということのようだ。

「フレッシュランチ」という同一商品名で発売しているたけやと工藤パンだが、同じ製品なのだろうか。それぞれ秋田・青森各県内でしか買えないため比べる機会は少ないが、偶然比較可能な製品を購入できた。
ランチパックの定番であろう「ツナサラダ」、
 左がたけや版、右が工藤パン版
(値段はイトーヨーカドー弘前店で147円、マックスバリュ東北の秋田県内の店舗で145円だったが、これは両小売店の価格設定の違いかもしれない)
「フレッシュランチ」のロゴは同一だが、それ以外に共通点はまったくない。
たけやは2色印字のやや地味な包装で、女の子のキャラクターが描かれるが製品のイラストはない。トーストしてもおいしいことと製品中の黒い粒はブラックペッパーであることが記載されている。
工藤パンの方はフルカラー包装だが、キャラクターはなく製品の絵が描かれる。「オニオン入りのジューシーなツナサラダをサンドしました」とあるが、トーストやペッパーのことには触れていない。
ヤマザキ「ランチパック」ならキャラクターと製品と両方が描かれているはずだ。

お味はどうか。僕はヤマザキのものは食べたことがない(はず)だし、先に工藤パンのものを食べた時は、後日たけやのものを食べると思わずに食べたから、あまり味の違いを意識していなかった。でも後日、たけやのものを食べると、明らかに工藤パンのとは味が違うことがすぐに分かった。たけやの方がちょっと大人っぽい味というか… どちらがおいしいと単純に言える違いでなく、レシピが別物のような気がする。
 包装裏面を見ても違いは明白
たけやは「惣菜パン」だ。原材料は「ツナフレークフィリング・半固体液状ドレッシング・ツナフレーク・乾燥タマネギ」など。
工藤パンは「調理パン」。原材料は「ツナサラダフィリング」で片付けてしまっており、以下「砂糖・」などと続く。

こちらはたけやの「ハチミツレモン風味」
ツナサラダと同じ女の子がいる。彼女がたけや版フレッシュランチのキャラクターらしい。
袋では「レモンフレーバー入りのハチミツレモン風クリームをサンドしました」と紹介を記載している。
ネットで調べると、ヤマザキのランチパックでも「はちみつレモン風味」という、表記が微妙に違う製品があり、その袋の文言は「レモンフレーバー使用の蜂蜜レモン風味クリームをふんわりパンでサンドしました」。言っていることは同じだが、言い回しが微妙に違う。
そうなると味も大筋は同じだが、微妙に違うように思えて気になる。

【今後の課題(?)】
・両フレッシュランチのバリエーションの調査
 →「横手焼きそば」とか「青森りんご」とかないのか? 以前、たけやでは「塩バターキャラメル」味を発売しており、テレビで紹介されるなどちょっと流行った。
   ※こちらで紹介しています。
・ヤマザキ製品と両フレッシュランチの味の違い
・コンビニで買える商品だと思っていたが、秋田のローソンでは売っているのを見たことがない。なぜ?(単にタイミングが悪いだけ?)

青森ならではの「フレッシュランチ」も買ったので後で紹介します
※12月30日補足:「ランチパック」カテゴリー新設に伴い、本記事など従来のランチパック・フレッシュランチを扱った記事を移動しました。
 ただし、最後↑のリンク先の記事だけは、「イギリストースト」にも触れていることから、津軽カテゴリーに残します。
 ランチパックカテゴリーに絞ってご覧の方もぜひご覧ください。
コメント (4)
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