秋田市に八橋(やばせ)という地区がある。県庁・市役所など山王地区の官庁街に隣接した「八橋運動公園」が有名だが、そこは八橋地区の南端。そこから北に約2キロ弱に渡って草生津川のコスモスロードと通称新国道(という名の県道56号線)に挟まれた広いエリアが八橋地区。ほとんどが住宅地になっている。
八橋地区の道路。対面通行だが、道幅は非常に狭い
ここはおそらく40~50年くらい前までは田んぼだったはず。拡幅する間もなく急速に宅地化が進んだのだろうか。
市立八橋小学校が1973年、新国道を渡った向かいの泉小学校は1979年にそれぞれ開校し、1990年には八橋小学校の一部学区が独立し寺内小学校が開校した経緯からも、急速な人口増加があったのが分かる。開校以前は、いずれも保戸野小学校の学区だったらしい。八橋小と保戸野小の間の直線距離だけでも約2キロだから、開校以前の小学生が保戸野まで通うのは大変そうだが、それだけ人口が少なかったのだろう。
新国道から草生津川へ抜ける道。歩道がなく電柱が目立つ
これでも八橋では広い方の道。先の方に信号機が写っているが、普通の信号機と違うのにお気づきだろうか。
本記事写真1枚目と2枚目の道路の交差点に、その信号機が設置されている。
コンビニの駐車場があって圧迫感はあまりないが、狭い交差点
コンビニ以外の3方はぎりぎりまで家屋があり、見通しが悪い。カーブミラーも設置されているが、信号のある交差点にミラーも設置するのは珍しいかな。
狭い側の道路から見ると狭さが分かるでしょうか
この狭い交差点で目を引くのはなんといっても信号機(だと思う)。1台ずつアームに直付けするのではなく、4方向の信号機をまとめて1つの柱とアームでつり下げている(さらに柱とアームの間にワイヤーを張っている)。道の狭さ、見通しの悪さを考慮しているのだろう。
同じ意図の信号機は松江市内にもあったし、全国的に狭い道や景観上の配慮(柱をたくさん立てないため)が必要な道に設置されているようだ。ただ、ここのような積雪地用縦型バージョンは珍しいかもしれない。秋田市内ではここと、すぐ近くのもう1か所でしか見たことがない。
専門的には、信号機本体のことを「灯器」と呼ぶので、このようにまとめてつり下げた信号機を「集約(式)灯器」または「懸垂(式)灯器」と呼ぶようだ。
個人的には、外国(どこの国かは知らないが)の信号機は縦型がぶら下がっているイメージがあり、どことなくヨーロピアンな雰囲気を感じてしまう。
ドライバーの視点では、道路や交差点の真ん中にでーんと信号があって目立つ。ムリして電柱に取り付けられるよりも存在感があって分かりやすい気がする。
ただし、歩行者の視点では、(ここには歩行者専用信号機は未設置)
信号ははるか上空
かなり上を急角度で見上げなければならない。反対側の信号機を誤認してしまう恐れも。子供ならなおさら。
ここを通る大部分のドライバーは歩行者に注意を払ってくれているが、積雪時や夜間など、お互いにより一層気をつけた方がよさそう。
それにしてもおもしろい。
びろーんと伸びた棒から信号がぶら下がっていて、まるで釣り竿? 七夕飾り? 昔の旅人が持っていた提灯?
ぐるぐる回って音が鳴ったら、ベビーベッドの上に吊すおもちゃ(「オルゴールメリー」というらしい)のようにも見える?
アーム先端から真下に信号機と同じ長さのパイプを延ばし、それに信号機の上下を固定している。信号機自体は通常の製品と同じようだ。
強風の時に大きく揺れたり、雪が大量に積もれば負荷が余計に(横型よりは少ないが)かかったりしそう。それらを見越して太めの柱とアームなのだろうけれど。
真下から見上げて写真を撮ってみたかったけど、車にひかれそうなのでやめました。道幅の割に通行量が多い道なのです。
※別の懸垂式信号機についてはこちら
※近くにあるこれと同じタイプの信号機についてはこちら
※ここで紹介した交差点では、2013年に信号機が更新された
八橋地区の道路。対面通行だが、道幅は非常に狭い
ここはおそらく40~50年くらい前までは田んぼだったはず。拡幅する間もなく急速に宅地化が進んだのだろうか。
市立八橋小学校が1973年、新国道を渡った向かいの泉小学校は1979年にそれぞれ開校し、1990年には八橋小学校の一部学区が独立し寺内小学校が開校した経緯からも、急速な人口増加があったのが分かる。開校以前は、いずれも保戸野小学校の学区だったらしい。八橋小と保戸野小の間の直線距離だけでも約2キロだから、開校以前の小学生が保戸野まで通うのは大変そうだが、それだけ人口が少なかったのだろう。
新国道から草生津川へ抜ける道。歩道がなく電柱が目立つ
これでも八橋では広い方の道。先の方に信号機が写っているが、普通の信号機と違うのにお気づきだろうか。
本記事写真1枚目と2枚目の道路の交差点に、その信号機が設置されている。
コンビニの駐車場があって圧迫感はあまりないが、狭い交差点
コンビニ以外の3方はぎりぎりまで家屋があり、見通しが悪い。カーブミラーも設置されているが、信号のある交差点にミラーも設置するのは珍しいかな。
狭い側の道路から見ると狭さが分かるでしょうか
この狭い交差点で目を引くのはなんといっても信号機(だと思う)。1台ずつアームに直付けするのではなく、4方向の信号機をまとめて1つの柱とアームでつり下げている(さらに柱とアームの間にワイヤーを張っている)。道の狭さ、見通しの悪さを考慮しているのだろう。
同じ意図の信号機は松江市内にもあったし、全国的に狭い道や景観上の配慮(柱をたくさん立てないため)が必要な道に設置されているようだ。ただ、ここのような積雪地用縦型バージョンは珍しいかもしれない。秋田市内ではここと、すぐ近くのもう1か所でしか見たことがない。
専門的には、信号機本体のことを「灯器」と呼ぶので、このようにまとめてつり下げた信号機を「集約(式)灯器」または「懸垂(式)灯器」と呼ぶようだ。
個人的には、外国(どこの国かは知らないが)の信号機は縦型がぶら下がっているイメージがあり、どことなくヨーロピアンな雰囲気を感じてしまう。
ドライバーの視点では、道路や交差点の真ん中にでーんと信号があって目立つ。ムリして電柱に取り付けられるよりも存在感があって分かりやすい気がする。
ただし、歩行者の視点では、(ここには歩行者専用信号機は未設置)
信号ははるか上空
かなり上を急角度で見上げなければならない。反対側の信号機を誤認してしまう恐れも。子供ならなおさら。
ここを通る大部分のドライバーは歩行者に注意を払ってくれているが、積雪時や夜間など、お互いにより一層気をつけた方がよさそう。
それにしてもおもしろい。
びろーんと伸びた棒から信号がぶら下がっていて、まるで釣り竿? 七夕飾り? 昔の旅人が持っていた提灯?
ぐるぐる回って音が鳴ったら、ベビーベッドの上に吊すおもちゃ(「オルゴールメリー」というらしい)のようにも見える?
アーム先端から真下に信号機と同じ長さのパイプを延ばし、それに信号機の上下を固定している。信号機自体は通常の製品と同じようだ。
強風の時に大きく揺れたり、雪が大量に積もれば負荷が余計に(横型よりは少ないが)かかったりしそう。それらを見越して太めの柱とアームなのだろうけれど。
真下から見上げて写真を撮ってみたかったけど、車にひかれそうなのでやめました。道幅の割に通行量が多い道なのです。
※別の懸垂式信号機についてはこちら
※近くにあるこれと同じタイプの信号機についてはこちら
※ここで紹介した交差点では、2013年に信号機が更新された