麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

豊かな貧乏=下北サンデーズ

2006年07月25日 | 東演
 今日、出社の道すがら、噂の『下北サンデーズ』のロケが行われてる脇を抜けてきた。
 御存知の方も多いと思いますが、上戸彩主演で下北沢の商店街がバックアップする「小劇場演劇」を舞台にサクセスする(のだよな、きっと?)ドラマ・・・で、弊団の江上の主治医が彼女に観ることを勧めちゃったりもしてる話題作(?)でもある。

 ロケは、東演に行く途中の八百屋さんが大売り出しで、どうやら“ビンボー”な主人公・里中ゆいか(上戸)がそこに買いに来るってなシーンなんだろう。八百屋のトイメンのラーメン屋さん前に、テレビで見るより7割増しカワイイ上戸さんがスタンバってました。

 そして莫大な数のクルーに、エキストラに交通整理さん・・・当然だが、テレビなので豊かな資金力で“ビンボー”を演出します!!

 そう演出。『下北~』はドラマなのでビンボーな役者を演じてるタレントさんが本当に貧しいとは誰も思わないが、最近は「素人」という設定の出演者が何かに挑戦したり……、その挑戦は「恋愛」だったりもして、モノがモノだけに大いに感情移入して結構泣けたりするわけだ。ドラマにしたら「ありえね~」と冷めちゃうシーンもネ。
 同時に情報化社会の現代である。その演出を「演出です!」と暴くメディアが出てきて。まあこれは商売だし、商売になるってことはニーズもあるんだから片方だけ責めるわけにもいかないが。その“情報”というか“場外での話”に辻褄を合わせるべく、さらに「演出をかます」のを昨夜たまさか目にして・・・わあ!こりゃ、キリないし、もー目糞鼻糞状態だな、と何というか「寂しい気持ち」になった。
 作り手側は皆必死なんだろう。或いは、ファンの気持ちを考えてのことでもあるのか・・・。

 いずれにしろ、実際こーなちゃってるわけだから「見る側」が、頑張って線引きしないと大変です。
 昨今、肉親を殺める事件が多発する中で《想像力》について思いを馳せざるを得ない。“荒んだイメージ”を浄化するのは、やっぱ《想像力》っきゃないだ!と、創造の現場の片隅で、奥歯を噛み締めるのであった・・・。
コメント
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