麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

7月の観劇を振り返る

2006年07月31日 | 鑑賞
 今月は7月2日に2本と張りきって見始めたものの、月の半ばは弊団公演があり、結局7本。でもそーゆー条件の中、健闘かしら?

 7本目は29日。劇団1980『ええじゃないか』(紀伊國屋サザンシアター)。
 新宿はこの日、エイサー祭。隅田川の花火に、Jリーグにプロ野球、はたまたテレビ局のイベントがベイエリアで…と“もりだくさんな夏休みの土曜日”だったので、観劇後の街はエイサーの衣装や浴衣のカップルなど人で溢れていた。
 そんな中、サザンにあれだけのお客様を集めた1980は立派だ!
 インドアな演劇の客層と冒頭挙げたイベントに因果関係は少ないと思うが、よく言訳に使われるのも事実だ。

 さて作品で言うと、24日に観た演劇集団円『ファウスト』(紀伊國屋ホール)の、ヅメさんの“役者力”に触れないわけにはいかない。
 壮大なゲーテの作品を新解釈で…というキャッチで、なるほど映像が多用され、劇中に本物のバイクが登場し、それが浮いたり(ただし前輪のみ)、物語のスペクタクルさを可動する舞台美術(さすが加藤ちか)で魅せたり、また一部情報誌に上演時間5時間40分と出たりもしたが(正しくは2時間45分)、と色々あるのだが、そんなこたぁどーでもよい、とにかく橋爪功なのだ!
 もう絶対、紀伊國屋なり読売なり演劇賞は決まりダ!!な勢いの「橋爪功ぶり」。

 とモウレツに書いて、ふと筆を止める。一般的な彼のイメージってテレビドラマの“飄々とした人のいい人”なのでは? ここで言う「演劇的橋爪功」は口跡良く体もキレる《牛若丸が生きていて渋みも加わったけど八艘跳びはまだできる》みたいな・・・(意味不明?)・・・カッコイイ橋爪功なのだ。やたら名前を連呼するが、まさに《ヅメさんのヅメさんによるヅメさんファンには堪らないファウスト》なのである。

 さて、忘れてはいけないのが吉見一豊。メフィストを演じているが、ぶっちゃけ、この二人で7割芝居してて、そういう中で決して座の看板俳優に引けを取らずに、狙いとはいえ、まるで繋がりのないストーリーの案内人を破綻なく、かつ面白カロヤカにみせた力量は橋爪の後継者にふさわしい出来ばえ。声を枯らしてはいたが、結果それがメフィストらしくもあったり・・・。

 ああ。内容がないわりに長くなった
 もっと簡潔に書けたらな・・・。
                            【文中敬称略】

コメント
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