2015年5月、やたら暑かった今月の
観劇を振り返りましょう……。
今月は商業演劇から小劇場まで
幅広く拝見しましたが……結果、
「社会人演劇」を多く観た。
演劇を学ぶシニアクラスの卒業生が
作った劇団=櫂人のアトリエ公演
……そう、なんと櫂人は
自前の稽古場を持っているのだ。
ただ、その昔
「職場演劇」が華やかだった頃から
今尚活動を続ける全国にある
「社会人劇団」には拠点を持つ
ところが多いのである。
その歴史たるや半世紀前後だ。
一方、櫂人はまだ旗揚げから
丸四年に少し満たないから凄い!
話が逸れた。
櫂人のアトリエ公演に始まり、
遊劇社ねこ印工務店、
川崎郷土・市民劇と続いた。
後者はまさに「市民劇」と
名前にある通り、行政を絡めた
市民参加型の公演で、
郷土の名士の半生を描いて、
今回が五作目であった。
回を重ねて「常連」も増えて、
またスタッフはプロ中のプロ、
豪華なセット、華やかな衣裳、
間口の広~い舞台で楽しそうでした。
前者は厳密にいえば、
社会人劇団ではないのだが、
ほぼ出演者が「会社員」。
で本日夕刻、観にいくのが
劇団銀河ラボ。2011年旗揚げ。
メンバーは演劇講座出身者中心。
つまり今月の九本の観劇のうち
四本に及ぶということ……。
感想などは今夕の
『君死にたもうことなかれのオペラ』
を観てからにします。
***以下、観劇リスト***
劇団櫂人アトリエ公演2015
『閉まらぬカーテン』
『男と女と男』
作/横光利一、演出/篠本賢一
於/アトリエそら
松竹『嵐が丘』
原作/エミリー・ブロンテ、脚本・演出/G2
於/日生劇場
東京演劇アンサンブル・スープ劇場Ⅷ
『未必の故意』
作/安部公房、上演台本・演出/尾崎太郎
於/ブレヒトの芝居小屋
第8回ルナティック演劇祭参加
遊劇社ねこ印工務店
『夏の夜の夢のごとし』
作/W・シェイクスピア、
構成・構成/早坂まこと(仮)
演出/こたとのぼる
於/小劇場「楽園」
別役実フェスティバル参加
ラヴィニア『-不思議の国のアリスの-
帽子屋さんのお茶の会』
作/別役実、演出/高円寺圭子
於/ウッディシアター中目黒
第5回川崎郷土・市民劇
『華やかな散歩』
作/小川信夫、演出/鈴木龍男
於/川崎市教育文化会館
劇団じゃけんVol.32
(15周年記念公演)
『陽が昇り、そして僕らは生きている』
作・演出/難波善明
於/東中野RAFT
山本制作所
『昭和六十四年一月七日』
作/岡山矢、演出/山上優
於/スペース雑遊
劇団銀河ラボ
『君死にたもうことなかれのオペラ』
作/吉田隆子、演出/志賀澤子
於/ブレヒトの芝居小屋