カステラ本家福砂屋が
400周年を迎えた2024年は、
ほかにも節目の企業が沢山あって、
ダイキン工業、タカラトミー、
ブルボンなどが100周年。
ノルウェーの『叫び』が
つとに有名な画家ムンク、
オランダの抽象画家
モンドリアンがともに没後80年。
後者の代表作は
『赤、青、黄のコンポジション』。
『ティファニーで朝食を』の
カポーティは半分の没後40年。
地球も随分歴史を重ねたから
世界中でさまざまな節目、あり。
演劇界も今年は「周年イヤー」
まずは何といっても、
築地小劇場100年。
1924年、友田恭助・小山内薫・
和田精・浅利鶴雄・汐見洋・
土方与志の同人6人で発足した
劇場であり、劇場附属劇団であり、
ここから日本の現代演劇は始まる。
その流れを汲む「新劇」の劇団も
周年、周年、周年で・・・俳優座80年。
そのスタジオ衛星劇団の青年座、仲間、
東京演劇アンサンブル、新人会が70年。
東演と東京芸術座65年。青年劇場60年。
また俳優座が、劇団・劇場・研究所の
三位一体を標榜して造った
俳優座劇場が70年。
だが、惜しまれつつ来年には閉館。
「終年」となってしまう。
劇場はなくなるけれど、
俳優座劇場という会社は続く。
大道具製作が基業ながら
演劇作品の製作も存続と聞いた。
……ある意味「執念」ともいえるか。
俳優座劇場プロデュースに
それは限らなくて、
他の「新劇団」も活動の原動力に
「執念」は要素としてあると、
僕ではない誰かが言っていた。
ちなみに今日は、新劇を代表する
俳優のひとり宇野重吉(1914-88年)が
生まれた日である。