麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

区民Aの『わが町』追記

2012年02月19日 | 鑑賞
第22回下北沢演劇祭
世田谷区民演劇上演グループA
『わが町』について今朝書いた。
のだけれど……
重要なことを書き忘れちゃった

この作品が、演技の基本でありながら
大変高度なテクニックである
「無対象」で演じられたってことを。
蛇足になるけれど。
食器やナイフ、フォーク
なしで食事のシーンを演じ、
乳母車を押す場面も、役者はそこに
それがあるように演技する。

繰り返すが
と~っても難しい、この「無対象」に
経験者から初心者まで出演者18人が
臨んだ舞台でした。……いや、
この時間、まさに千秋楽の上演が
北沢タウンホールで行われている最中だ。

さて。
今朝のブログではサッカーに例えたけど。
今季のFC東京で、
国見高校が全国制覇した時の
中心選手だった平山相太と
渡邉千真のコンビ復活!
を各メディアが期待しているように。
(千真は我がマリノスから移籍)
「区民A」にも相性の合う役者同士
というのが存在して、そのあたりも
演出・鷲田照幸はよく計算して
配役していたことも追記しておこう。

杉本と小林の親娘、山口と山本の夫婦、
ねもととピグの姉弟など。
細かな息遣いや間に、一日の長があると
芝居に深みが見てとれる。

同様に、常連組がおもに脇に回り、
初心者に印象的な役を(基本的に)振った
ことも、このイベントでは肝要。
その点でも、素晴らしい公演であった。
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