麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

だるまさんの……同輩。

2020年10月14日 | 俳優座


高橋是清は第20代内閣総理大臣。
だるまさんと呼ばれ、2.26に斃れた。

第29代内閣総理大臣の犬養毅は
平民宰相と称され、5.15に斃れた。

だるまさんは1854年生まれ、
平民宰相は1855年生まれ。
ともに幕末に生を受けて、
昭和のクーデターで命を消した
日本の政治家である。

後者の犬養は、長らく少数党で活動。
維新から続く藩閥政府に反対し
政党政治への転換に心血を注いだ。
それゆえ呼ばれたのは、
尾崎行雄とともに「憲政の神様」。

ちなみに、所属した政党は、
立憲改進党、中国進歩党、進歩党、
憲政党、憲政本党、立憲国民党、
革新倶楽部、立憲政友会……。

昨今の野党の離合集散も何ともはやだが、
議会政治の黎明期にも(…だからこそ?)
あった動きで、その中心の一人が犬養。

文部大臣、逓信大臣は務め、
前段の党では代表や総裁などを歴任。
しかし総理の道は遠く、
その椅子に就いたのは78歳だった。



先月終幕したばかりの俳優座公演
『心の嘘』に続いて連投となる
加藤佳男が「話せばわかる」の
名言を遺した政治家を担います。

言わずもがな。5.15事件。
1932年、官邸に乱入した青年将校に
犬養が発した言葉。



さて本作『火の殉難』は
その四年後から始まり、
時代を行きつ戻りつ進んでいきます。

ミザンセーヌも固まりはじめ、
スタッフが顔を見せることも増えた。
パンフレットの稽古場写真も収めた。
着々と前進している。

12日にはチケットも発売が始まっている。
なお取り扱いは、劇団のほか、
ローソンチケット、カンフェティ、
こりっちで。




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