東海エリアの喫茶店文化
というか、過激なモーニングは
つとに有名である。
かたや首都圏……朝、といっても
9時は過ぎた頃、僕より先輩世代で
チェーンのカフェが賑わっていた。
なるほど、そのすぐ近くに
個人経営の喫茶店はあったのだが、
まだ開いてはいなかった。
普段歩かないところだから、
昔からなのか、昨今の様々な要因で
営業時間を変えたのかは知らない。
兎に角、先輩連は大手D或いはSで
朝の会話に華やいでいた。
店内に入ったわけでないから
「今度の選挙、酒屋の倅は出ないの?」
「そりゃ今の風向きじゃ無理よ、
前回ほんとギリだったじゃないよぉ」
「あぁ、後ろ盾の正膳寺も亡くなって、
あっこの娘も婿様も非自民だもんね」
「なんでかね。単なる正膳寺への
反発なんかね、ありゃ」とか
地元の政局を論じたかと思えば、
「大谷きのうも打ったね」
「打ったね〜。でもバスケの、
なんだ山本だかは帰ってくるね」
「渡辺よ、わたなべ。…どっちも
ありがちな名字だけどさ〜」
「あら失礼。けど、あんたスポーツも
詳しいのねぇ」と内容が変わるのを
聞いた訳では決してない。
そんな〈表情〉でコーヒーを飲む姿を
チラ見したということ。
そして信号が赤。
横断歩道で待つ女性のリュックには
つば九郎のキーホルダーが二個、
後ろと右に大小ぶら下がっていた。
青になって、向こうから来る女性は
FC東京の青赤のレプリカを着ていた。
桜はすっかり緑。
東京は初夏。朝の目覚めも良い気温。
コーヒーの香りが心地よい。
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