麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

林檎と蜜柑

2012年12月17日 | 身辺雑記

自販機に並んだ
みかんとさくらんぼとりんご
の飲料

僕は青森の父と神奈川の母を
親に持ち、かつその父は五所川原、
つまり「津軽」だから、俄然
この中ではりんごに肩入れしたい。

それとは別に。
僕は幼い頃、抜群に(?)みかん好きで
食べはじめると炬燵の上に、
皮の山ができるのが日常茶飯事だった。
その意味で一番好きなのはみかん。

みかん好きが興じて静岡産の妻を貰った。
ん?
ただ自販機のは愛媛産。

戯れ言はここまで。
みかんの消費量が往時の三分の一になり
生産者は苦慮しているとニュースが言う。

昔はなかった目新しいフルーツが
増えたことや子供達の果実離れが
要因との分析。
確かに昔のくだものといえば
りんごにみかんにいちごにバナナ、
てなもの。そのバナナは貴重で、
病気にならないとありつけなかった。

楽天的にいえば、
その頃が多く食べられすぎていた、とも。

昔はなかった目新しい政党が
いっぱいの選挙が昨日終わった。
僕は夕方に近所の小学校に行ったけれど、
廊下で少し待つくらいの列があって
投票率高いのかな?と・・・
残念ながらそれは誤りだった。

結果も想定を大きく上回る自民圧勝。
色んな意味で驚いた。

みかんとさくらんぼとりんご
・・・日本は何を選択したのだろう?
コメント (2)
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忠臣蔵回顧

2012年12月15日 | 制作公演関連
遊戯空間『仮名手本忠臣蔵』は
師走の平日にも関わらず、
多くのお運びをいただき、
また三回だけでは勿体ない
との声も頂いた。

(12/12~13、浅草・木馬亭
構成・演出/篠本賢一)

現代の言葉を用いないので
「難しかった」「判らなかった」
という声が多かったのは
隠さざる事実。
ですが、これは覚悟の上。

滅多にない『忠臣蔵』の
全段通しの試みは、
カンパニーの財産として、
再演したい演目となりました。


上は浅草寺の境内。
年末年始に向けたこしらえを撮ったら
偶然小屋入りする花村さやかさんが
写ったもの(12月13日早朝)

韓国ドラマ『イ・サン』のヒロイン
ソンヨン役などで活躍する女優さん。

彼女は本公演で、夫のため
身売りする「おかる」を演じたが、
夫の勘平は運命の悪戯から
切腹して果てる(六段目)。

四段目の塩谷判官切腹に始まり、
五段目では勘平の義父が殺され、
殺した山賊は勘平の鉄砲に撃たれる。
七段目では床下に隠れた内通者が
由良之助の刃に討たれ・・・と、
もう兎に角、猛烈に人が死ぬ。

与市兵衛、九太夫、高師直を
演じた柘植英樹さんは、
三役全てで命を落とす。

全編が、とにかく濃い物語だ。
そんな血生臭い舞台を終えた僕は
今日、一転しておめでたい打ち合わせを
一本控えている。
が、紙枚が尽きたのでそれは稿を改めて。

妻の帰国まであと7日。



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仲日にして楽日

2012年12月13日 | 制作公演関連
昨夜はほぼ満席の初日。

アクシデントも重なりながら
温かいお客様に支えられ、
何とか幕を引けました。

そして今日は早くも
仲日にして千秋楽。
二日公演はあっという間だ。

今日もよく晴れて。
浅草寺の五重塔越しの空。


あるいは小屋の傍の西友の
クリスマスツリーの向こうに
スカイツリーの図。


風景はこれくらいにして
遊戯空間『仮名手本忠臣蔵』の一景。


これは昨日の場当たりの様子です。

休む間もなく遊戯空間は、
年明け二月に、
今お世話になっている
木馬亭から隅田川を渡った
両国はシアターカイにて
和合亮一さんの現代詩に挑みます。

その話はまた改めてm(__)m

ただいま千秋楽の本番中。
昼は補助椅子の出る盛況、
夜は不安だったが百に迫る入り。
ほっと胸を撫で下ろしつつ、
客出しの準備に入ります。





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いざ、出陣!!

2012年12月12日 | 制作公演関連
12年12月12日、
遊戯空間『仮名手本忠臣蔵』
いよいよ討ち入りでござる。

さて今回は所謂「芝居」ではなく
《全段通しリーディング》と謳っての
皆々様へのお届けとなる。
上演回数も少なく、また関わる
技術スタッフは照明のみで、
音響がいない代わりに拍子木が入る。

もろもろ(予算も含めて)
非常に引き締まった公演となる。

美術と演出を主宰の篠本が兼ね、
…まっこれはよくあることなのだが、
加えて今回は舞台監督も担う。

よって昨夜稽古場をばらし、
小道具や衣裳など持ち出して、
今朝劇場に搬入したのだが、
それも篠本の仕事になった。
ちなみに今回は役者として板にも立つ。

『仮名手本~』稽古と並行して
劇団銅羅の新稽古場こけら落とし公演
に名を連ぬる『継志』の演出も
先週終えたばかりだ。

パパになったばかりのこの男の
エネルギーはまさに大石内蔵助。

本編では、この役どころは
大星由良之助となり、演じるのは
佐々木梅次で、篠本は桃井若狭之助や
天河屋義平ら三役。少々ややこしいか?

いずれにしろ、そんな熱き男に牽引された
四十七士が……実際は二十人程だが…
年月日よろしく一二、一二と、
声手合わせて、いざ、出陣!!

浅草木馬亭でお待ち申し上げまする。
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ところかわれば・・・

2012年12月11日 | 制作公演関連
昨日、妻がフランスへ旅立った。

名取事務所公演
『やってきたゴドー』。
パリで2ステージ、
ベルリンで2ステージ。

我が家に置かれた
そのツアーの行程表を
初めて手にした。

表紙を開くと全日程の一覧。
パリの仕込が三日もある。
随分優雅なスケジュールだな
と思いつつ、頁を繰ると、
なんと12/11~13とも
18:00完全退館と書いてある。
さらに注目すべきは・・・

12:30~食事休憩。
舞台には上がれません。
作業もできません。

・・・と書いてある。
14時まで完全に「休憩」である。

午前三時間、午後四時間の仕込。
日本では、まずありえません。
朝から21時か22時の撤収まで、
休憩は交代で取り、
照明部が食事を掻きこむ間に
音響さんがサウンドチェック
・・・みたいな。

勿論、良い労働環境ではない。
のですが、そうしないと
幕が開かないのだ。

噂では聞いていたが、やっぱ海外は
本当にきっちり休むのだな。

まあ会場が「パリ日本文化会館」
という、詳しくは知らないが
お役所っぽい名前からして
尚更そのへんかっちりなのかも…。

ベルリンは「ドイツ座ボックス」
という劇場で、8:00~22:00まで
たっぷり会場が使えるようである。
ツアー行程表に、昼休憩中の
「できません」表記はない。

異国の観客の反応は勿論だけれど、
海外公演では、裏方作業においての
ギャップも「楽しみ」のひとつだ。

妻の帰国まであと11日。
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寿環deじゃけん

2012年12月10日 | 鑑賞
劇団じゃけんのクリスマス会
「PARTY JAKEN 2012」を拝見。

【文中敬称略】

「劇団じゃけん」は、
こないだ終わった
ぬ企画の『赤い羽毛』で
演出を務めた難波善明や
出演の大前洋子、菜々瀬祥世、
制作助手の鳴嶋由紀、そして
演出助手を含む様々な仕事を
こなした堀悠子の所属する
カンパニーであります。

中野駅と沼袋駅の中間点の、
住宅街にある鍼灸院の地下
「マルチスペース寿環」で
バラエティーに富んだ演目を
なんと午後1時~6時半まで。

かつ予定は未定で・・・
掲示されたプログラムを
柔軟に入れ替えたり、
再度上演したりと・・・
良い意味で緩やか。

緩やかといえば、
出入りも飲食も自由。
     
僕は三時に入ったのだが
先に来ていた『赤い羽毛』の
出演者達が会場中央に陣取り
既に盛り上がっていた。
お花見よろしく


三間×六間のフローリング敷き。
キッチン付きの綺麗な部屋。
もともとは社交ダンスのレッスン場。

そんな空間でクリスマスに関する、
または関係のない物語を
客演俳優を迎えて展開。
この客演がまた適材適所で良かった。

出番が終われば音響や照明の
裏方もこなし、勿論お客様への対応も
劇団員が代わる代わる対応。
まさに「劇団」のファン感謝デー
ともいえる試みでした。

作品はもちろん、公演全体の
おもてなしを満喫した一日。
この集団、要注目である。
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大売出し

2012年12月09日 | 制作公演関連
歳末である。
……いや「歳末」が正確には
何時を指すか知らない。
ので、まだそうでないなら、
歳末が近づいていますね。
でも良い。

そんな時節、昔は「大売り出し」
の真っ赤なのぼりが商店街の
そこかしこではためいていたけど
最近は見かけなくなった。
バーゲンだのクリアランスだの
横文字に取って変わられたのと、
そもそもの商店街に元気がない。

昨日、観劇で訪れた上板橋も
稽古場のある中板橋も・・・
あくまでイメージだが
「大売り出し」が寒風に
パタパタしていそうな町だけど、
ついぞ見ることはなかった。


家の近く。つまりは池袋の、
立教大学も近い喫茶店の図。
店先に、黄色い紙に赤字で
「大売出し」。

喫茶店だが、珈琲豆等と、
さらには喫茶とは関係ない小物も
置いているユニークな店。
挽きたての良い香りに加え
昭和の匂いが溢れる店内は
いつも常連で賑わっている。

     

遊戯空間『仮名手本忠臣蔵』も
ある意味「大売出し」な公演だ。
何度も書いてきたが、
全段を通しての上演は本当に稀。

しかも実力派の役者多数での
お届けだ!!!
年の瀬に「忠臣蔵」いかがでしょ。

詳しくはホームページを。
http://y.fantasio.to

簡素な舞台の上で俳優の言葉力で
観客の想像を最大限刺激します。


数少ない小道具のひとつ。
役者の座る、装飾椅子です。

いよいよ12日水曜開幕。
で翌日には終幕です。
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シワストカレンダ

2012年12月07日 | 身辺雑記
欧州で話題の純愛小説『シワストカレンダ』
直訳が難しい、その国独特の習慣らしく、
言語のままのタイトルで平積みされている。
あらすじは、
生真面目な妻が突然家を出る。
戸惑う夫の元にパリから手紙が届き、

※※※※※

てな調子で書き進められそうだが
《師走とカレンダー》
を片仮名書きしたに過ぎない。

今日、家のポストに投票用紙が届いた。
衆院に立候補する名を連呼する車が
そういえば目と耳につく。
観劇で訪れた下北沢駅南口では
都知事候補の支援者が、主役抜きで
その人となりを語り、冊子を配っていた。

そう東京はダブル選挙です。

なぜだか政治家同士「せんせい」と呼び合う、
その「せんせい」達が走る、まさに師走。

そんな空気に押されて(?)
カレンダーを買ってしまった。

大概この時期は無料で手に入るカレンダー。
その一方で街には大量にカレンダーが溢れ
お気に入りのスターだの、
憧れの海外都市だの、可愛い動物だの
お好みの「一年」を選んで壁に掛ける。
良い365日になるよう、願いを込めて。

願いといえば、年末も押し迫った中
妻がフランスとドイツに旅立つ。
芝居をしに。
メンバーの中には夫婦もいて、
仕事なんだか少し遅れた新婚旅行だか
よ~わからん輩もいるらしいが
とにかく無事に帰ってもらいたい。

てなわけで。
僕は月曜から短い独身生活開始。
つまりは、そーゆー事情から、
冒頭の戯れごとを思いついたのだ。
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『忠臣蔵』かかわりの地にて(後篇)

2012年12月06日 | 制作公演関連
遊戯空間『仮名手本忠臣蔵』は
いよいよ12月12日(水)、13日(木)
浅草・木馬亭にて幕を開けます。

昨日のブログは両国に行った話。
吉良邸の写真なぞ載せたりして。
裏手にある小さな博物館と題した
「相撲写真資料館」も紹介したけど
両国といえば、やっぱ国技館。
ちゃんこ屋もた~くさんあって、
吉良邸と資料館とも程近い処には


時津風部屋がある。
外観は以下のように相撲部屋というより
ホテルみたいなたたずまいだ。

意外だな~

さて、話を現在制作で関わる
『仮名手本忠臣蔵』に戻しましょ。

本作には大石も吉良も出て来ません。
(前にも書いたけど)
江戸時代、幕府は武家社会に関わる
筋立ての上演が禁止されていたのだ。

二代目竹田出雲、三好松洛、並木千柳の
合作である本作は浅野内匠頭を塩谷判官、
吉良上野介を高師直と置き換えております。
(近松版を継承して)
そんな長~い間、多くの人々に愛されてきた
大作に、俳優と裏方はがっぷり四つに
取り組んでおります。

平日二日、たった三回の公演ですが、
是非砂かぶりで迫力の取組をご覧あれ!

そういえば、前嶋ののさんのデザインの
『仮名手本忠臣蔵』のチラシを
まだアップしてなかったなあ~。

どうですか? 素敵でしょ?
単に素敵なだけじゃなく、
全段通しリーディングであるこの舞台の
雰囲気も大いに表しています。
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『忠臣蔵』かかわりの地にて(前篇)

2012年12月05日 | 制作公演関連
昨日は午前中から打ち合わせ。
両国のシアターχにて。
その件はまだオフレコなので
書けませんが

さて両国といえば「吉良邸」

吉良邸あとの石碑です。

下が外観。

赤いコーンやらブルーシートが
見えますが、週末の「吉良祭」に
向けての恐らく準備だろう。

この吉良鄭の裏にある写真店。
工藤写真館。


併設している「相撲写真資料館」
にはポスターが貼ってあった。

「元禄市」「吉良祭」「義士祭」
と文字が並んでいるけれど……。

墨田区のホームページによれば
【忠臣蔵でお馴染みの赤穂四十七士が
吉良上野介邸に討ち入りしたのは
元禄15年12月14日のことでした。
「吉良祭」はかつての討ち入りの日に
合わせ、吉良上野介と討死にした家臣達の
供養祭としてはじまりました。
現在では本所松坂町公園周辺にて
近隣の睦・婦人会も参加する「元禄市」
とあわせて「吉良祭・元禄市」として
両国ならではの帽子・衣料や蕎麦などの
模擬店が約80店舗並び、毎年区内外からの
たくさんの方々で賑わっています】
とのこと。
12月8(土)、9日(日)開催。

同じ日、劇団銅鑼の創立四十年周年記念
マンスリー公演第四弾
朗読劇『継志その弐』の本番もある。
(板橋区・銅鑼アトリエ)

12、13日に控えた遊戯空間
『仮名手本忠臣蔵』の演出・出演の
篠本賢一の演出作品である。
そう、他人の劇団の宣伝をしている場合
ではなく・・・こちらも初日一週間前だ。
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