たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

諸田玲子著 「鷹姫さま」

2018年10月17日 11時32分55秒 | 読書記

天気予報通り 当地 今日も 天高い秋の空とは程遠い 雲の多い日になっている。
冷たい北風がやや強く 晩秋の気配され感じられる。
まるで猫の如く 時々 薄日が射し込む南側の窓際が 恋しくなる爺さん、
特に出掛ける予定も無かった午前中、またまた 小説に読み耽ってしまった。

読み出したら止まらなくなってしまった諸田玲子著のお鳥見女房シリーズ、
先日 図書館から借りてきた 諸田玲子著 「鷹姫さま」(新潮文庫)を 読み終えた。
「お鳥見女房」、「蛍の行方」に続く 「お鳥見女房シリーズの第3弾」になる作品だ。

諸田玲子著 「鷹姫さま」

第1話 雪夜の客、
第2話 鷹姫さま、
第3話 合歓の花、
第4話 草雲雀、
第5話 嵐の置き土産、
第6話 鷹盗人、
第7話 しゃぼん玉、
第8話 一輪草、

江戸城の西北、雑司が谷の御鳥見組屋敷で暮す 代々御鳥見役を務める矢島家の家付き女房、珠世(たまよ)を中心とした、情緒あふれる人情時代小説である。随所に 雑司が谷や鬼子母神やその周辺の なんとも長閑な情景描写もあり 引きこまれる。

老中水野越前守忠邦に仕える御鷹匠和知正太夫(わちしょうだゆう)の三女恵以(えい)は、子供の頃から鷹と共に育ち、鷹の魂が乗り移ったかのように気性が強く 男装で鷹場に現れたりし、鷹姫と呼ばれていた。
その鷹姫との縁談が持ち込まれた御鳥見役嫡男である矢島久太郎は、身分の違い等を理由にして(御鷹匠は御鳥見役より格上)、きっぱり辞退をしたが、どこかで心魅かれているところがあり、断られた鷹姫も諦めていない。どんな展開になっていくのだろうか。

第8話では 二つの吉事が重なった矢島家が 明るい春を迎えている。
一つは 次男矢島久之助の幼馴染で、同じ道場に通う高弟同士である御徒目付菅沼家の嫡男隼人と 次女矢島君江が恋慕う仲となっていたが、紆余曲折の後の婚礼を迎えたことだ。
矢島家には それまで関わった登場人物が揃ってお祝い見送りに参集する。
紋付き袴姿の辰吉親分、石塚源太夫とその子供達、多津、伯母登美、農夫庄兵衛、兵太、筋向かいの御鳥見役古谷茂十郎、初乃夫婦、菊職人与助、おさん夫婦・・・・、

君江の乗った輿を見送った後 静かになった門前で 夫である御鳥見役矢島家当主矢島伴之助珠世は、「寂しくなりますね」、「でも 君江は 果報者です。好いたお人と添えたのですから」「女子には それがいちばんの幸せです。わたしも そうでした」、伴之助も 穏やかな目で空のかなたを見つめて、「生きていてよかったと 今日ほど思ったことはない」、一語一語、噛みしめるようにつぶやく・・・・。
お鳥見役の裏の任務で、深い心の傷を負った帰ってきた伴之助、次々と襲い掛かる事件や不安を 常に笑顔絶やさず前向きに対処してきた珠世、夫婦の情愛が滲みでているシーンだ。
もう一つは 農家の離れに住んでいた剣客浪人、石塚源太夫が稲垣対馬守に仕官叶い、屋敷内の長屋に引っ越すことになったことだ。かって 居候だった石塚源太夫も その5人の子供達も、石塚源太夫と祝言を挙げた 同じく居候だった女剣士多津も、珠世にとっては、かけがいの無い家族同然の存在になっているのだ。まだまだ 長男久太郎や次男久之助の行く末を案ずる珠世であるが 両頬にえくぼが出来る 持ち前の明るさと機転で 乗り越えていくに違いない。
実の父親、矢島久右衛門に気を配り、夫伴之助を温かく包み込み、息子、娘を 広い度量で温かく見守り、関わり合う人達皆に、きめ細やかな情愛を注ぐ、前向きで明るい性格の珠世、珠世は まさに 極め付けの女性像である。

 

 

 

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花鳥に名を尋ねつつ爺散歩

2018年10月17日 08時38分16秒 | 爺さんの備忘録的花図鑑

当地 今日も 天気予報は 「曇、ときどき 雨」・・・・、ですが 
早朝、昨夜からの雨も上がり 青空が見え始めています。
ひんやり、しっとり・・・・、1時間程 歩いてきました。
花鳥に名を尋ねつつ爺散歩

君の名は?、
他所様の庭先で 咲いていた可愛い花、


ルリマツリ(瑠璃茉莉)

イソマツ科、ルリマツリ属(ブルンバゴ属)、常緑低木、
    別名 ブルンバゴ、青茉莉、
原産地 南アフリカ、
開花期 5月~11月頃、
花の色 青、白、
花言葉 「いつも明るい」、「同情」、「秘かな情熱」、


君の名は?
公園の樹木で 忙しく飛び回っていた鳥、


コゲラ(小啄木鳥)・・・かな?
キツツキ科、アカゲラ属、
キツツキの仲間の中では 最も小さい鳥、
ロシア南東部、朝鮮半島、日本列島等 東アジアに分布、