第2次世界大戦末期、父親の生まれ故郷北陸の山村に自主疎開し そのままその地に定住した一家の子供でした。
父親を除き 根っからの地元人でなかったことも有り 家族の東京言葉と方言が入り混じった環境で育ちました。
なんとなく聞いたり話したりしていた方言も 完全には身についておらず 故郷を離れて60年余り、ほとんど忘れてしまっていますが 時々 なにかのきっかけで ふっと思い出すことが有ります。
多少ニュアンスが違っていたり 記憶違いだったりすることも有りですが、
また すっかり思い出せなくなる前に 書き留め置くことにしているのです。
No.39 「かたねる」
「担ぐ」という意味合いで 聞いたり話したりしていたように思います。
例えば
「アンチャガ イネカタネテハコンデクレルソイ タスカルワネ」
(上の子が 稲を担いで運んでくれるので 助かりますよ)
「オモタイゼネ、カタネエルカネ」
(重たいですよ、担ぐこと出来ますか)