gooブログの「アクセス解析」の「アクセスされたページ」欄を、時々覗くことがあるが、随分前に書き込んだ古い記事で、すっかり忘れてしまっているような記事に、アクセスが有ったりする。「エッ?」と驚くと同時に、「そう言えば・・・・」、記憶が蘇り、つい、自分もクリックし、改めて読み返してみたりすることがある。
先日、もう6年も前に、ブログ・カテゴリー「懐かしいあの曲」に書き留めていた記事、「ひるのいこい」にアクセスが有ったことに気が付き、「おお!、懐かしい!」・・、早速、コピペ、リメイクしてみた。
そんな古い記事を、クリックひとつで引っ張り出して読んだり、加筆、訂正、修正、コピペ、リメイク等が出来るのも、ブログのメリット。従来の紙ベースの日記、日誌、備忘録、懐古録、雑記録の類では、絶対考えられないことであり、ブログを始める前までは、想像も出来なかったことである。今、出来ることは、やってみる・・、長生きした分、その時代を少しでも享受したいものだ等と、つぶやきながら・・・。
「ひるのいこい」(再)
自営業を続けていた数年前までは、事務所に有ったラジカセから、いつもラジオを聴いていたものだが、PCやスマホでラジオ放送が聴けるようになってからは、そのラジカセも埃を被って眠ってしまっている。最近は、ラジオをじっくり聴くことも少なくなっているが、時々、NHKラジオ第1の番組「ラジオ深夜便」を「聴き逃し番組」で聴いたり、お昼時間になると、やはり、NHKラジオ第1の「ひるのいこい」を聴きたくなることが有る。テレビ時代になってからは、ラジオを聴く機会が無くなってしまったり、減ってしまったりの人も多いのではないかと思われるが、我が家の場合は、結構聴いていた方だったのかも知れない。
「ひるのいこい」を聴きたくなるのは、昭和20年代から30年代の子供の頃、北陸の山村の暮らしの中で、毎日、お昼時間に、茶箪笥の上に鎮座していた中古ラジオから流れていた、「ひるのいこい」のテーマ曲が脳裏に焼きついていて、現在も尚、当時と全く変わらず、流れているからである。
当時の北陸の山村では、「田植え休み」「稲刈り休み」等という、数日間の休校も有ったくらいで 子供が農作業を手伝うのが当たり前の時代だった。
お昼時、ドロンコになって田圃から引き上げて、家の前の沢水で手足を洗い流していると、開け放った茶の間から流れてきていたのが、「ひるのいこい」のテーマ曲だった。
晴天の日等、時には、遠くから トンビの 「ピー、ヒョロロー」が聞えてきたり、ヒバリが、上空で囀っていたりした農村の情景と、のんびり、のどかな 「ひるのいこい」のテーマ曲が、重なってインプットされていて 故郷を想い浮かべる時の原風景の一つになっているのだ。
今更になってネットで調べてみると
番組「ひるのいこい」は、1949年(昭和24年)にスタートした「農家のいこい」という番組の後を受けて、1952年(昭和27年)に始まった番組なのだそうで、既に70年以上続いている、NHKラジオきっての長寿番組である。
70年以上もの長い歳月で、時代は激しく変わり、生活様式や環境も変わってしまったが、にも拘わらず、敢えて、ゆったり、ほのぼのとした番組スタイルを変えることなく、放送を続けている風にも感じる。
古関裕而作曲の「ひるのいこい」のテーマ曲も、当時からずっと変わっておらず、番組の冒頭から、エンディングまで、ゆったり、のんびり、流されており、そのメロディーを聴く度に、子供の頃の田舎の風景が蘇り、癒されもする。現実の生活から、一瞬、隔絶するような感覚にすらなってしまう番組だが、何時までも続いて欲しいと思ってしまう類だ。
古関裕而作曲 「ひるのいこい」のための音楽 (YouTubeから共有)