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たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

藤沢周平著 「春秋山伏記」

2023年03月31日 22時08分29秒 | 読書記

図書館から借りていた、藤沢周平著「春秋山伏記」、(角川文庫)を 読み終えた。藤沢周平氏の著作と言えば、下級武士の生活を描いた武家物、江戸の町を舞台にした市井物が多いが、本書は、藤沢周平氏の故郷の社会風俗をモチーフに描いた、異色の長編時代小説になっている。
徹頭徹尾、荘内弁で描かれており、江戸時代後期の荘内(現在の山形県)の村の人々の暮らし、情景が映像になって浮かんでくる。長編ではあるが、惹き込まれてしまい、一気に読破出来た。

▢目次
 「験試し」(一)~(八)
 「狐の足あと」(一)~(七)
 「火の家」(一)~(八)
 「安蔵の嫁」(一)~(十一)
 「人攫い」(一)~(十三)、
 あとがき・藤沢周平
 解説・縄田一男

▢主な登場人物
 大鷲坊(たいしゅうぼう・山伏・鷲蔵・野平村薬師神社別当)、
 月心防(山伏)、
 浄岳坊(大針村の山伏)、斎月坊(大島村の山伏)、
 おとし、たみえ(おとしの娘)、兼吉(おとしの弟)、もも(おとしの母)
 三左ェ門、おきく(三左ェ門の娘)、弥作(喜兵衛の息子)
 弥兵衛(肝煎り)、多三郎(添役)、利助(長人)、宗助(多三郎の息子)
 広太、さきえ(広太の女房)、
 藤助、助次、
 権蔵、おます(権蔵の女房)、
 源吉(政右ェ門の孫)、馬之助、おせん(馬之助の娘)、政之助(おせんの兄)
 おすえ(寡婦)、
 安蔵、太九郎(安蔵の父)、きえ(安蔵の母)、友助、おてつ(友助の娘)、
 定吉、
 甚内夫婦(箕作り)

▢あとがき・藤沢周平・(一部転記)
荘内平野に霰が降りしきるころ、高足駄を履いた山伏が、村の家々を一軒ずつ回ってきたことを覚えている。(中略)、
子供の眼で見た山伏は、どことなく近よりがたい、畏怖を感じさせる存在だった。(中略)、
こういう子供のころの記憶と、病気をなおし、卦を立て、寺子屋を開き、つまり村のインテリとして定住した里山山伏に対する興味が、この小説の母体となっている。(中略)、
そういうわけで、この小説は山伏が主人公のようでありながら、じつは江戸後期の村びとの誰かれが主人公である物語になっている。またこの小説で、私はほとんど恣意的なまでに、方言(荘内弁)にこだわって書いている。お読みくださる読者には閉口されるに違いないが、私には、方言は急速に衰弱に向かっているという考えがあるので、あまりいい加減な言葉も書きたくなかったのである。(後略)、

「村サも、ええおなんこいるども、来てくれるひとはいなぐでのう」
「だだは田もとサ行っていねども、なに用事だな」

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「あなたの思い出(Memories of You)」(再)

2023年03月31日 15時15分56秒 | 懐かしいあの曲

gooブログの「アクセス解析」の「アクセスされたページ」欄を、時々覗くことがあるが、随分前に書き込んだ古い記事で、すっかり忘れてしまっているような記事に、アクセスが有ったりする。「エッ?」と驚くと同時に、「そう言えば・・・・」、記憶が蘇り、つい、自分もクリックし、改めて読み返してみたりすることがある。
先日、もう5年も前に、ブログ・カテゴリー「懐かしいあの曲」に書き留めていた記事、「あなたの思い出」にアクセスが有ったことに気が付き、「おお!、懐かしい!」・・、早速、コピペ、リメイクしてみた。
そんな古い記事を、クリックひとつで引っ張り出して読んだり、加筆、訂正、修正、コピペ、リメイク等が出来るのも、ブログのメリット。従来の紙ベースの日記、日誌、備忘録、懐古録、雑記録の類では、絶対考えられないことであり、ブログを始める前までは、想像も出来なかったことである。今、出来ることは、やってみる・・、長生きした分、その時代を少しでも享受したいものだ等と、つぶやきながら・・・。


「あなたの思い出(Memories of You)」(再)

当地、今日も、スッキリ快晴とはならず、花曇り?
最高気温は、20℃前後にもなったようだが、
体感的には、それほど温かくも感じられず、
体調もイマイチ、1日中、家籠もりになっている。
午後のひととき、久し振りに、古いCDを引っ張り出して・・・・、
今日は、スイング・ジャズ・・・、
その中の1曲、「あなたの思い出」を、YouTubeから共有させていただくことに・・。

今更になってネットで調べてみると、
「あなたの思い出(Memories of You)」は、元々、1930年(昭和5年)に、ピアニストのユービー・ブレイク(Eubie Blake)が作曲し、アンディ・ラザフ(Andy Razaf)が作詞した楽曲だったが、ベニー・グッドマン(Benny Goodman)が、レパートリーに入れてから大ヒット、以後、 スイング・ジャズを代表する曲の一つになったという。
映画「ベニー・グッドマン物語」の中でも使われていて、哀愁を帯びたクラリネットの音色は、印象強く脳裏に焼きついている。
ベニー・グッドマンの他にも、ルイ・アームストロング、セレニアス・モンク、クリフォード・ブラウン等 数多に演奏されており、日本でも 鈴木章治、藤家虹二等に演奏されている。

ベニー・グッドマンの「あなたの思い出)」、(YouTubeから共有)

ルイ・アームストロングの「あなたの思い出)」、(YouTubeから共有)

             Waking skies at sunrise
             Every sunsete too
             Seems to be bringing me
             Memories of you

             Here and there,everywhere
             Scenes that we once knew
             And they all just recall
             Memories of you

             夜明けの空を見ると気がつく
             夕焼けの空を見てもそうだ、
             そんな時いつも思い出すのは
             あなたの思い出、

             ここもあそこも どこもかしこも
             私たちの思い出のシーンが有る
             そんな場所でいつも蘇ってくるのは
             あなたの思い出、

 

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