たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

サフラン

2024年11月25日 16時00分01秒 | 爺さんの備忘録的花図鑑

草花にも超疎い爺さん、ブログを始めた頃までは、我が家の庭に咲く花であろうが、道端、空き地、畑地、川原等で蔓延っている野草であろうが、公園や植物園等で鑑賞出来る草木であろうが、まるで関心も興味も無しで、見ても、花名も知らず、分からず、覚えられずで、ほとんど珍紛漢紛だった気がする。数多のブログを拝見するようになってから、その無知ぶりを痛感、初めて、花名等を知ろうという気になったものだったが、教えてもらっても、自分で調べても そのそばから忘れてしまう老脳、出来る限り、写真を撮ってきて、ブログ・カテゴリー「爺さんの備忘録的花図鑑」に書き込むことで、少しづつだが、分かる草花が増えてきたように実感している。草花に詳しい人からは、「なーんだ、そんな花も知らなかったの?」と笑われそうだが、爺さんにとっては、新情報、新知識、後日、また忘れてしまった時等に、確認したりするのに役に立つ存在になっている。花名を調べたり、知ったところで、ナンボになる分けでも無しだが、脳トレ、ボケ防止の一助になるかも知れない等と、勝手に思い込みながら・・・


先日、散歩・ウオーキングの途中で見掛けて撮っていた「サフラン」
「サフラン」という花名だけは、かなり以前から知っていた気がするが、
詳しく知るはずもなく、これまで知った、「イヌサフラン」「クロッカス」等とも
混同してしまっており、未だに、サッとは、花名同定出来ないでいる。

2020年11月7日、散歩・ウオーキングの途中で見掛け撮っていた「サフラン」

2024年11月13日、散歩・ウオーキングの途中で見掛け撮っていた「サフラン」


サフラン

アヤメ科、クロッカス属、多年草、
   別名「薬用サフラン」、「秋クロッカス」
   地中海地方では、青銅器時代から栽培されていたとされる植物で、
   紀元前から、雌しべを、香辛料、染料、香料、薬用として利用された。
原産地 地中海沿岸、小アジア
    日本には、江戸時代、薬用として渡来。
草丈 20cm~30cm、
花色 紫色、
   赤くて長い3本の雌しべと、3本の黄色の雄しべが特徴。
開花時期 10月頃~11月頃、
花言葉 「歓喜」「過度を慎め」「濫用するな」


「サフラン」と「クロッカス」の違い・見分け方 

            「サフラン」             「クロッカス」
◯開花時期      10月頃~11月頃         2月頃~4月頃
◯花色        紫色のみ              黄色、紫色、白色等 多種
◯雄しべ・雌しべ   赤色の3本の長い雌しべと      黄色の雄しべが真ん中に固まる
           黄色の3本の雄しべ       
◯別名        「薬用サフラン」          「花サフラン」
           「秋咲きサフラン・秋クロッカス」
           「番紅花」


「爺さんの備忘録的花図鑑」・「クロッカス」
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白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける

2024年11月25日 09時21分46秒 | 懐かしい小倉百人一首

足腰大丈夫な内に、出来る限り不要雑物整理をしようと決心してから久しいが、正直あまり捗っていない。書棚や天袋、押入れ等に詰め込まれていた古い書籍や辞書、百科事典等の類も、ここ数年間で大胆に整理処分してきたつもりだが、中には、「これ、面白そう?」等と目に止まり、残してしまったものも結構有る。その中のひとつに、多分、長男か次男かが、学生時代に使っていたものに違いない、小町谷照彦著 文英堂の「小倉百人一首」(解説本・参考書)が有る。パラパラとページを捲ってみたところ、なかなか詳しく、分かりやすく、決して、「今更 向学心?」なーんてものではなく、子供の頃、作者や歌意も分からないまま、「けふ、けふ、けふ・・」「なほ、なほ、なほ・・・」等と、正月になると必ず家族でやっていた「百人一首かるた取り」を思い出して懐かしくなってしまったからで、今更になって、「へー!、そういう歌だったのか・・」、目から鱗・・、になっているところだ。
「小倉百人一首」は、奈良時代から鎌倉時代初期までの百人の歌人の歌を、藤原定家の美意識により選び抜かれた秀歌であるが、時代が変わっても、日本人の心情が呼び起こされるような気がしてくる。
ブログネタに?、頭の体操に?、いいかも知れない等と思い込んでしまい、数年前から、「春」「夏」「秋」「冬」「恋」を詠んだ歌を取り上げて、ブログ・カテゴリー「懐かしい小倉百人一首」に書き留めてきたが、そのいずれの区分にも属さないとされる歌も沢山有り、引き続き、順不同、ボツボツ、書き留めてみることにした。


百人一首で、
「春」「夏」「秋」「冬」「恋」を詠んだ歌以外の歌
その18

白露に 風の吹きしく 秋の野は 
つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける

出典
後撰集(巻六)

歌番号
37

作者
文屋朝康

歌意
草葉の上の白露に風が
しきりと吹きつける秋の野は
まるで、しっかりと糸を通していない白玉(真珠)が
ハラハラと散りこぼれているように、
美しく見えることよ。

注釈
「白露(しらつゆ)」=草の葉の上に置いた、白く光っている露のこと。
「風の吹きしく」=「風がしきりに吹きつける」の意。
「しく」は、「しきりに」の意。
「つらぬきとめぬ玉」=「糸(紐)を通していない宝玉(真珠等の玉)」の意。
「玉」は、「白露」の比喩。
「散りける」の「ける」は、詠嘆の助動詞。

真珠の玉を散らばした美しさは人工的なものであり、
白露の美しさは自然のもの。
その両方の美しさを絡ませて、詠んだ作品で、
「古今集」、「後撰集」時代の特色の一つと考えてよい。


文屋朝康(ふんやのあさやす)

文屋康秀の子、
家柄のせいで、いくつかの歌合等に参加していたが、
作品は、「古今集」に一首、「後撰集」に二首しか見られず、
経歴、生没年等、未詳。


参照・引用
小町谷照彦著「小倉百人一首」(文英堂)


(つづく)