たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

古い写真から蘇る思い出の山旅・その70(1)

2024年11月28日 11時15分45秒 | 山歩記

gooブログの「アクセス解析」の「アクセスされたページ」欄を、時々覗くことがあるが、随分前に書き込んだ古い記事で、すっかり忘れてしまっているような記事に、アクセスが有ったりする。「エッ?」と驚くと同時に、「そう言えば・・・・」、記憶が蘇り、つい、自分もクリックし、改めて読み返してみたりすることがある。
先日、6年前に、ブログ・カテゴリー「山歩記」に書き留めていた記事、「西岳・権現岳・三ッ頭」にアクセスが有ったことに気が付き、「おお!、懐かしい!」・・、早速、コピペ、リメイクしてみた。
そんな古い記事を、クリックひとつで引っ張り出して読んだり、加筆、訂正、修正、コピペ、リメイク等が出来るのも、ブログのメリット。従来の紙ベースの日記、日誌、備忘録、懐古録、雑記録の類では、絶対考えられないことであり、ブログを始める前までは、想像も出来なかったことである。今、出来ることは、やってみる・・、長生きした分、その時代を少しでも享受したいものだ等と、つぶやきながら・・・。


古い写真から蘇る思い出の山旅・その70(1)
「西岳・権現岳・三ッ頭」(再)

かれこれ26年前の1998年7月に、一時所属していた山の会の仲間と、「西岳・権現岳・三ッ頭」を訪れたことがあったが、その時の写真が古いアルバムに貼ってある。
当時は、すでに、デジタルカメラが普及し始めていた頃だったと思われるが、バカチョンカメラ(ポケット型フィルムカメラ)しか持っておらず、拙劣な写真ばかりだが、ブログを始めたばかりの頃、スキャナーで取り込み、外付けHDに保管して有る。
昔のことを懐かしがるのは、老人の最も老人たるところだと自嘲しながらも、写真を見ると、あの日あの場所が思い出される。


山行コース・歩程等

第1日目 富士見高原ゴルフ場登山道入口→不動清水(長命水)→
     西岳山頂→(源治新道)→乙女の水(金命水)→青年小屋(泊)
     (標準歩行所要時間=約6時間)

第2日目 青年小屋→権現小屋→権現岳山頂→三ツ頭→前三ツ頭→
     天ノ河原→天女山山頂→八ヶ岳高原道路天女山登山道入口
     (標準歩行所要時間=約7時間)

(昭文社の「山と高原地図」から拝借)

第1日目
9時45分にJR中央線小淵沢駅前に集合、タクシーに分乗して、
富士見高原ゴルフ場登山道入口へ向かったようだ。
10時30分頃、登山道入口を出発、
しばらくは、カラマツ林、樹林帯の中、強い日射しは当たらないものの、
蒸し暑く、付きまとう虻(あぶ)の群に悩まされながらの登り・・・、

       ゴゼンタチバナ          マイヅルソウの実(種)

 

シャクジョウソウ

高度を上げるに従い、展望が開け・・・、
南方 甲斐駒、北岳 等々が・・・、

ハクサンシャクナゲ

 

  ミネウスユキソウ?          タカネスミレ?

 

タカネバラ?

右方に 編笠山を望みながら・・・、

14時30分頃、西岳山頂(標高2,398m)に到着、
八ヶ岳方面の展望抜群・・、

西岳山頂からは、いったん下り、源治新道を辿る、
途中に、「乙女の水(金命水)」が有り、水補給。

16時30分頃、青年小屋(標高2,380m)に到着、
入口の「遠い飲み屋」赤ちょうちんと、縄のれんが、印象的な山小屋。

 

編笠山


余裕の有る山小屋泊山行とて、夕食前に、先ずは ビールで乾杯し、
18時に夕食、20時頃には、就寝したようだ。

さらに、「青年小屋」について、「青年小屋経営者・日本山岳ガイド協会理事・シンガーソングライター竹内敬一氏」について、下記のメモが残っていた。


窓からは、夕陽に映える編笠山が望める。静かに暮れ行く山小屋のひととき。夕食後、談話室に全員が集まって、小屋主の竹内敬一氏のギター弾き語りを聴いた。小屋主おごりの酒を飲みながら、フォークソング談義、まだ若い小屋主の生き様に感動。コーヒー1杯注文しても、フランス料理店のようなおしゃれな容器で出され、そのこだわりに、女性陣からは歓声が上がる。
山小屋の入口には、「遠い飲み屋」の赤ちょうちんが、ぶら下がっている。
家庭的な雰囲気、くつろげる空間、いろいろな工夫、細かい気配り、こだわりのおしゃれムードが溢れている。
酒を酌み交わし、星空を眺めながら、夜遅くまで、山を、人生を、語り合う、そして歌う、そんな山小屋なのだろう。
小屋主は、数日後には、東京の国分寺駅ビル・ホールで、ミニコンサートを催すとのこと、やはり、ユニークな魅力的な人物、酒をグイグイ飲みながら歌う、いい声している。
星空が広がって、明日の好天が期待される。
満ち足りた1日だった。
小屋主から、「もっと付き合ってよ」と引き止められながらも、20時には散会、眠りについた。


(つづく)

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内館牧子著 「老害の人」

2024年11月28日 09時53分11秒 | 読書記

1年以上も前に図書館に予約していた、内館牧子著 「老害の人」(講談社)が、ようやく順番が回ってきて、先日借り、読み終えた。
つい数年前まで、まるで読書の習慣等無かった爺さん、
当然のこと、内館牧子の著作も全く読んだことが無かったが、
昨年の6月のこと、初めて、内館牧子著の「高齢者小説」等とも呼ばれているベストセラー「今度生まれたら」を知って読み、それがきっかけで、第2弾、第3弾の、「終わった人」「すぐ死ぬんだから」を読んだ。著者独特の、これでもかこれでもかという、痛快な文体に惹かれてしまい、その第4弾とも言える「老害の人」も読んでみたくなり、予約していたのだった。

▢目次
 第一章 ~ 第九章、
 あとがき

▢主な登場人物
 戸山福太郎(85歳)・(八重)、
 戸山純市(60歳)・明代(54歳)、戸山俊(18歳)、
 戸山梨子・寿太郎、藤田聡、
 松木達夫(75歳)・美代子、克二(30歳)、林透(27歳)、佐多道彦(42歳)、
 竹下勇三(76歳)・ヨシエ・剛(22歳)、
 吉田武(90歳)・桃子(87歳)・篤・悟、
 村井サキ(79歳)、
 春子・里枝・杏奈(4歳)・翔、、

▢内容紹介・・・「講談社Book倶楽部」より拝借、引用
 迷惑なの!、と言われても。
 昔話に、説教、趣味の講釈、病気自慢に、孫自慢。
 そうかと思えば、無気力、そしてクレーマー。
 双六やカルタの製作販売会社・雀躍堂の前社長・戸山福太郎は、
 娘婿戸山純市に社長を譲ってからも現役に固執して出勤し、
 誰彼かまわず捕まえては同じ手柄話をくり返す。
 彼の仲間も「老害」の人ばかり。
 素人俳句に、下手な絵をそえた句集を配る吉田武・桃子夫妻、、
 「死にたい死にたい」と言い続ける春子
 病気自慢の竹下勇三
 老害カルテット(四重奏)は絶好調。
 さらに、ぽっちランチの女、クレーマーの村井サキが加わり
 老害クインテット(五重奏)。
 「もうやめてよッ」、福太郎の娘・純市の妻、戸山明代は、
 ある日、たまりかねて腹の中をぶちまける。

 「終わった人」、「すぐ死ぬんだから」、「今度生まれたら」に続く、
 著者「高齢者小説」の第4弾!
 定年、終活、人生のあとしまつ……。
 自分のこと、親のこと、いずれは誰もが直面する「老後」。
 「最近の若い人は……」というぼやきが、今や「これだから『老害』は」と
 なってしまった時代。

 内館節でさらなる深部に切り込む!

「あとがき」で、著者は、
「老害をまき散らす老人たちと、それをうんざりして「頼むから消えてくれ」とさえ思う若年層。両者の活劇のような物語を書けないものかと、かなり前から考えていた」
・・・と記述しておられる。
さらに、「そんな老人たちであっても、命がある以上、どう生きたらいいのか。少なくとも、若年層に押し付けられた趣味や挑戦等の「自分磨き」ばかりでは無い。そう思います」
とある。
あくまでも物語で有り、登場人物のそれぞれは、やや極端なキャラクター?に描かれているが、その言動には、思い当たる節、多々有り、同感、共感。
「老害」・・・・・、我が身に照らして、肝に命じて、暮らしたいものだと思うところだ。

振り返り記事   「今度生まれたら」   ⇨ こちら
         「終わった人」     ⇨ こちら
         「すぐ死ぬんだから」  ⇨ こちら

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