gooブログの「アクセス解析」の「アクセスされたページ」欄を、時々覗くことがあるが、随分前に書き込んだ古い記事で、すっかり忘れてしまっているような記事に、アクセスが有ったりする。「エッ?」と驚くと同時に、「そう言えば・・・・」、記憶が蘇り、つい、自分もクリックし、改めて読み返してみたりすることがある。
先日、6年前に、ブログ・カテゴリー「山歩記」に書き留めていた記事、「西岳・権現岳・三ッ頭」にアクセスが有ったことに気が付き、「おお!、懐かしい!」・・、早速、コピペ、リメイクしてみた。
そんな古い記事を、クリックひとつで引っ張り出して読んだり、加筆、訂正、修正、コピペ、リメイク等が出来るのも、ブログのメリット。従来の紙ベースの日記、日誌、備忘録、懐古録、雑記録の類では、絶対考えられないことであり、ブログを始める前までは、想像も出来なかったことである。今、出来ることは、やってみる・・、長生きした分、その時代を少しでも享受したいものだ等と、つぶやきながら・・・。
古い写真から蘇る思い出の山旅・その70(1)
「西岳・権現岳・三ッ頭」(再)
かれこれ26年前の1998年7月に、一時所属していた山の会の仲間と、「西岳・権現岳・三ッ頭」を訪れたことがあったが、その時の写真が古いアルバムに貼ってある。
当時は、すでに、デジタルカメラが普及し始めていた頃だったと思われるが、バカチョンカメラ(ポケット型フィルムカメラ)しか持っておらず、拙劣な写真ばかりだが、ブログを始めたばかりの頃、スキャナーで取り込み、外付けHDに保管して有る。
昔のことを懐かしがるのは、老人の最も老人たるところだと自嘲しながらも、写真を見ると、あの日あの場所が思い出される。
山行コース・歩程等
第1日目 富士見高原ゴルフ場登山道入口→不動清水(長命水)→
西岳山頂→(源治新道)→乙女の水(金命水)→青年小屋(泊)
(標準歩行所要時間=約6時間)
第2日目 青年小屋→権現小屋→権現岳山頂→三ツ頭→前三ツ頭→
天ノ河原→天女山山頂→八ヶ岳高原道路天女山登山道入口
(標準歩行所要時間=約7時間)
(昭文社の「山と高原地図」から拝借)
第1日目
9時45分にJR中央線小淵沢駅前に集合、タクシーに分乗して、
富士見高原ゴルフ場登山道入口へ向かったようだ。
10時30分頃、登山道入口を出発、
しばらくは、カラマツ林、樹林帯の中、強い日射しは当たらないものの、
蒸し暑く、付きまとう虻(あぶ)の群に悩まされながらの登り・・・、
ゴゼンタチバナ マイヅルソウの実(種)
シャクジョウソウ
高度を上げるに従い、展望が開け・・・、
南方 甲斐駒、北岳 等々が・・・、
ハクサンシャクナゲ
ミネウスユキソウ? タカネスミレ?
タカネバラ?
右方に 編笠山を望みながら・・・、
14時30分頃、西岳山頂(標高2,398m)に到着、
八ヶ岳方面の展望抜群・・、
西岳山頂からは、いったん下り、源治新道を辿る、
途中に、「乙女の水(金命水)」が有り、水補給。
16時30分頃、青年小屋(標高2,380m)に到着、
入口の「遠い飲み屋」赤ちょうちんと、縄のれんが、印象的な山小屋。
編笠山
余裕の有る山小屋泊山行とて、夕食前に、先ずは ビールで乾杯し、
18時に夕食、20時頃には、就寝したようだ。
さらに、「青年小屋」について、「青年小屋経営者・日本山岳ガイド協会理事・シンガーソングライター竹内敬一氏」について、下記のメモが残っていた。
窓からは、夕陽に映える編笠山が望める。静かに暮れ行く山小屋のひととき。夕食後、談話室に全員が集まって、小屋主の竹内敬一氏のギター弾き語りを聴いた。小屋主おごりの酒を飲みながら、フォークソング談義、まだ若い小屋主の生き様に感動。コーヒー1杯注文しても、フランス料理店のようなおしゃれな容器で出され、そのこだわりに、女性陣からは歓声が上がる。
山小屋の入口には、「遠い飲み屋」の赤ちょうちんが、ぶら下がっている。
家庭的な雰囲気、くつろげる空間、いろいろな工夫、細かい気配り、こだわりのおしゃれムードが溢れている。
酒を酌み交わし、星空を眺めながら、夜遅くまで、山を、人生を、語り合う、そして歌う、そんな山小屋なのだろう。
小屋主は、数日後には、東京の国分寺駅ビル・ホールで、ミニコンサートを催すとのこと、やはり、ユニークな魅力的な人物、酒をグイグイ飲みながら歌う、いい声している。
星空が広がって、明日の好天が期待される。
満ち足りた1日だった。
小屋主から、「もっと付き合ってよ」と引き止められながらも、20時には散会、眠りについた。
(つづく)