たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

「中学生日記より」その39(再)

2021年07月27日 10時50分33秒 | M男のあの日あの頃(the good old days)

「中学生日記より」

「gooブログ」に引っ越してくる前、「OCNブログ人」時代に 一度書き込んだことの有る「中学生日記より」を 改めてリメイクしてみようと思っているところだ。「中学生日記」とは 中学生だった頃のM男が ほんの一時期付けていた日記帳のことで 数年前に実家を解体する際に発見した、ボロボロのゴミ同然の日記帳のこと。土産物の小綺麗な空き箱や包装紙、冠婚葬祭ののし袋に至るまで 廃棄処分するという感覚が無かった父母が、子供達の教科書やノート、通信簿、図画工作作品等も押し入れの奥に詰め込んでいたもので、その中に有った。まさに「タイムカプセル」を開けるが如くの感じで、ページを捲ってみると、すっかり喪失してしまっていた記憶が、断片的に炙り出されてくる。まさか 60数年後に、ブログで第三者の目に晒される等とは 当時のM男は想像もしていなかったはずで 下手な文章、下手な文字、誤字脱字多しの日記である。(以上 過去記事コピペ文)


その39 「げんとう(幻灯)」

昭和30年(1955年)7月29日、金曜日、天気 晴、

1限目 社会、2限目 図画、3限目 理科、4限目 国語、✕(授業無し)
(ツベルクリン反応検査で)よう性(陽性)人たち(生徒達)
(隣り町の)保健所に行ったため、ぼくたちは(残った生徒達は)
げんとう(幻灯)(を見た)

1、げんとう(幻灯)は、「リヤ王」、「小公女」、「ガリバー旅行記」、
 「ロバをうり(売り)に行った親子」

2、(ツベルクリン反応検査で)よう性(陽性)の者は(生徒は)、
 (レントゲン検査のため)保健所へ行った。

3、まっきび(トウモロコシ)を (今年)初めて食べた。

帰家(帰宅) 12時5分、

夏休み直前、午前中だけの授業の日に、ツベルクリン反応検査で 陽性だった生徒達は レントゲン検査を受けるため、隣り町の保健所に集団で出掛け、残された、陰性でBCGを打たれたM男達(もしかしたら半数程度だったのかもしれないが)、授業無し、げんとう(幻灯)を見たと 書いて有る。
机、椅子を廊下に出し、暗幕を張った1教室に、残った中学生全員が集められ、床に座り込んで 見たような気がする。
げんとう(幻灯)とは 幻灯機での映写、いまで言えば プロジェクターで 映写幕に映し出すスライドのようなもので、当時、時々見ていたような気がする。もちろん音声等はなく、無声映画の如しで、男性教師I先生が 操作しながら語る、活弁のようなものだった気がする。
運動会、学芸会等の行事の都度、放送機器(マイク、スピーカー等)の設置、取り扱い、映写機や幻灯機の取り扱い等、当時としては 電気機器に強く、頼られ、委ねられていたI教師が、どこからか 機器を調達してきては、生徒に見せてくれていたのだと思う。
幻灯機・・・、今更になってネットで調べてみると、元々は、ドイツのキルヒャーが発明した機械で 第二次世界大戦後もしばらくは 教育用の映写機として活用されていたという。隔世の感有りだ。

「まっきびを初めて食べた」・・・と書いてある。
当時の北陸の山村でも ほとんどの家で トウモロコシを作っており、夏のおやつの代表でもあったが、大人も、子供も、「トウモロコシ」
のことを、「まっきび」と呼んでいた。M男が トウモロコシと呼べるようになったのは 随分後年になってからのことだった気がする。


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2 コメント

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Unknown (yamautisora)
2021-08-17 12:02:12
そうそう 幻燈あったねと今思えば何を見たかは覚えてないけど思い出しましたよ、遠いはるか昔の事が たけ様のおかげで蘇って来ました ありがとうございます。
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ソラさん、こんにちは、 (takezii)
2021-08-17 12:52:59
幻灯、やっぱり有りましたか。
フィルムをスライドさせ、映写幕におぼろげに映る画像だったような気がしますが、記憶定かで有りません。平成令和世代には 「なにそれ?」と言われそうな幼稚な装置だったのかも知れませんね。
コメントいただき有難うございます。
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