「中学生日記より」
「gooブログ」に引っ越してくる前、「OCNブログ人」時代に 一度書き込んだことの有る「中学生日記より」を 改めてリメイクしてみようと思っているところだ。「中学生日記」とは 中学生だった頃のM男が ほんの一時期付けていた日記帳のことで 数年前に実家を解体する際に発見した、ボロボロのゴミ同然の日記帳のことだ。土産物の小綺麗な空き箱や包装紙、冠婚葬祭ののし袋に至るまで 廃棄処分するという感覚が全く無かった父母が、子供達の教科書やノート、通信簿、図画工作作品等も押し入れの奥に詰め込んでいたもので、その中に有った。まさに「タイムカプセル」を開けるが如くの感じで、ページを捲ってみると、すっかり喪失してしまっていた記憶が、断片的に炙り出されてくる。まさか 60数年後に、ブログで第三者の目に晒される等とは 当時のM男は想像もしていなかったはずで 下手な文章、下手な文字、誤字脱字多しの日記である。
その46 「町の映画館、初雪」
昭和30年(1955年)12月7日、水曜日、天気 曇、
起床 6時、就床 9時、
1限目、朝礼、全校で発表会はやらなかった、
2限目、そうじ(掃除)
1、今日、汽車賃を集めた、
2、映画代は、こじん(個人)
「次郎物語」 これを(この映画を)見る目あてで行った、(見るのが目的)
「青銅のキリスト」
「読売国際ニュース」
予告編「ジャンケン娘(?)」「東京まてんがり(?)」など(等)
3、夜、初雪がふった(降った)
帰家(宅) 15時40分
この日は、朝礼の後、掃除をし、全校生徒だったのか、クラスだけだったのかは、思い出せないが、教師引率?で、汽車(当時は まだ蒸気機関車だった)で、隣リ町の映画館に出掛けたようだ。文部省推薦映画「次郎物語」を見ることが目的だったようだが、「読売国際ニュース」等を見たようだ。時間的に、弁当持参で出掛けたのだろうか。
夜には、その冬の初雪が降ったようだ。毎年、11月末頃からは、日本海を渡って来る冷たく湿った北西の季節風が一段と強まり、南に迫る山嶺にぶつかることから、「ユキオロシ」と呼んでいた雷鳴が響き渡るようになり、それが、次第に、山から平地へ。ある日、パラパラパラとアラレ(霰)が降り出すと、一気に雪降りが始まるのだった。板戸がガタガタ音を立て、隙間風が容赦無く入ってくる粗末な住まいだったが、しばしば停電になることもあって、ロウソクの準備をしたり、大人も子供も、雪に対する覚悟をしたものだった。暖房は、おこした炭を、茶の間の掘り炬燵と火鉢に置く程度で、部屋全体を暖めるようなものはなかった。夜は 炬燵に十字状に布団を敷き、足元から暖をとり、重たい布団にくるまって寝たり、昼間は、「綿入れ」と呼んでいた分厚い上着(半纏)を羽織っていたりしたが、冬中、手足は、「アカギレ」、「シモヤケ」に悩まされた。お湯に手を入れ、マッサージする位で、特別な手当て等もせず、冬は そういうものだと思っていた時代だった気がする。
私が学校の引率で映画を見たのは、東京オリンピックの記録画でした
それが最初で最後、あとは学校の体育館で映写機を使って、映画鑑賞がありました
私が教壇に立っていた後半は、教室で大きなテレビの画面をモニターにしてました
今時は個々のタブレット端末使っているのでしょうか?
「次郎物語」は、テレビで見た記憶があります
好きなドラマ?映画?でした
人様の日記から、私も昔を思い出して懐かしい気持ちになりました
いつもありがとうございます
dandy-hidechan52
そんな昭和の時代でした。
今は 小学生でも、パソコン、タブレット、リモート授業をしているようで、信じられません。「次郎物語」・・どんな映画だったか、残念ながらまるで覚えていないんです。学生帽を被った田舎の子供が、町の映画館へぞろぞろ出掛けた光景を想像してしまいます。
コメントいただき有難うございます。