故郷 北陸の山村を離れてから もう60年近くなります。当時 話したり、聞いていた言葉(方言)も 今では すっかり忘れてしまっていますが 時々 突然 ふっと思い浮かぶことがあります。
記憶曖昧で 多少 ニュアンスが違っていたり 記憶違いだったりすることも有りですが また忘れてしまわない内に 書き留めておこう等と 考えているのです。
昨日 ブログ友 おじしゃん様のブログを拝見していて 思い出した言葉 「かねっこおーり」です。
No.28 「かねっこおーり」
「つらら」のことを そう呼んでいました。
当時 北陸の山村には まだ 藁葺の大きな農家、藁葺から瓦屋根に変えた大きな農家が沢山有って 大屋根からずらり垂れ下がるつららの風景を良く見ていました。
雪国では 当たり前の風景で それがどうした という感じで過していたように思います。
氷(こおり)の硬さに いかにも カキーン!という金属音のようなイメージの硬さを強調した 「かねっ」が付いた言葉なんでしょうか。
「つらら」という言葉を使うようになったのは ずいぶん後年になってからのような気がします。
例えば
「カネッコオーリ オチテクルソイ ヤネノシタ アルクナネ」
(つららが 落ちてきますから 屋根の下を歩いてはいけませんよ)
「オラコ ヘイキデ カネッコオーリ カジッテイルワネ」
(うちの子供 平気で つららを 齧っていますよ)