講談社文庫 2009年
むずかしい政治などの話をわかりやすくおもしろく描いたエッセイ。
ぼくは小泉氏の郵政民営化には反対だったのだが、民営化の実態は
簡易保険をアメリカに売りわたすためだったのか? と合点がいった。
日本人は威勢のいい言葉を信用しがちだ、景気のいいように感じられ
る小泉氏はきっと稀代のペテン師だったのだろう。
ジダン氏についても言及している。あの頭突きは事件に関して、ダメな
選手だった、と両断する。
「母への二通の手紙」では、ドイツの病院の赤ちゃんを預けに来る
お母さんへの涙なくし読めない手紙を二通紹介している。日本
と言う国はなんて心がないのだろうか、と情けなくなる。実際、この
手紙を読んでその本当の意味での優しさに号泣してしまった。
その他にもたくさんの考えさせられる事柄が載っていて、本当の勉強
とは、こういう本を読んで考えて養うものなのでは、と思った。
……合掌。
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