文藝春秋 2006年
「少年アリス」から、こうなってしまった
ことに対して、ちょっと残念に思わないで
もない。
漢字の使い方など、その残り香はあるものの
なんかあらすじを読まされているような感じ
がする。小説といったものに一歩、手が届い
ていない感じ。
兎に角、物足りなさ、というより、よく分か
らなかった。いや、ぼくにはほんとに理解でき
なかったので、なにをどう批評したりしたらい
いのか分からないのだ。魂について描いてあっ
て、でも、この作家が魂それ自体をどう感じて
いるのかが伝わってこない。魂をどう考えてお
るのだね! と机をバンと叩きたくなる感じと
いえばよいのか。長野さんもおっしゃっていた、
「おかしみ」はなんとなく感じたので、多分、
それでいいのだ、と思わざるを得ない。
(読了日 2023年11・15(水)14:10)
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