ブータンしあわせ旅ノート 岸本葉子

角川文庫　　　　　１９９９年

 

ブータンと聞いて、思い浮かぶのは小屋のような家に

 

住み、豚といっしょに暮しているというものだが、そ

 

の当時の実情はそれに近いものがあったらしい。

 

貧しい国だが、人々はそれなりに幸せらしい。

 

援助で成り立っている国家、それには、それなりに

 

問題があるんだろう。人々が幸せなら問題ない、という

 

わけにはいかないのではないか。たしかに楽なら、

 

幸せだろう。日本にはない豊かさがあるだろうが、

 

日本に暮らすと、便利すぎて、もう他の国で暮らす気も

 

なくなってくる。いつまでパーティーはつづくんだろ

 

うか。けど、人々は一生懸命にどこででも生きている。

 

人びとは幸せを求め、この地球で生きていくんだろう。

 

　　（読了日　２０２３年２・１４（火）１１：１１）