古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

いくたびか、アジアの街を通りすぎ  前川健一

2020-09-01 12:07:46 | 本の紹介

講談社文庫    1997年

 

アジアの生活を政治的側面からではなく、一個の

 

パーソナルな旅人の視点から捉えて書かれた本書

 

久しぶりに、ぬうおおおう、と吠えてしまった。

 

いや、それくらいおもしろいはなしがギュっギュ

 

ッとつまっている。多少、断片的というか、散文

 

的に過ぎるキライがないでもないが、おもしろショ

 

ートショートとして、十分、いけている。

 

ボクみたいな、おそらく、人生で一度たりともアジアに

 

行かないだろう人にも、その気分にさせてくれるのが

 

文学のなせる業だ。

 

前川健一氏の本に出合えたことは、ホントにラッキー

 

だった、いや、ちょっと遅すぎたかもしれないが……

 

合掌。


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