講談社文庫 1997年
アジアの生活を政治的側面からではなく、一個の
パーソナルな旅人の視点から捉えて書かれた本書
久しぶりに、ぬうおおおう、と吠えてしまった。
いや、それくらいおもしろいはなしがギュっギュ
ッとつまっている。多少、断片的というか、散文
的に過ぎるキライがないでもないが、おもしろショ
ートショートとして、十分、いけている。
ボクみたいな、おそらく、人生で一度たりともアジアに
行かないだろう人にも、その気分にさせてくれるのが
文学のなせる業だ。
前川健一氏の本に出合えたことは、ホントにラッキー
だった、いや、ちょっと遅すぎたかもしれないが……
合掌。
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