古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

人食い虎       遠藤周作

2021-12-12 13:41:06 | 小説の紹介

「別冊文春」60年9月

 

インドものであり、周作氏にインドものといえば、

 

深い河という名作があると思うのだが、これはひ

 

とつのお仕事小説じゃないかと思う。

 

あんまり怪奇な感じはなく、とつとつとインド批判

 

が続き、なんてことのない小説だ。

 

ラストがとってつけたように、人食い虎と関連付けて、

 

終わっているが、そのほかは特に変わったところのない

 

変哲のない小説であり、ぼくはこれは正直すぎる意見

 

かもしれないが、おもしろくなかった。

 

といっても、ぼくはインドもの大好きのひとであり、

 

インドのことが描いてあればオーケイというひとなので

 

御多分に漏れず、この小説もじっくりと拝読いたした。

 

でも、ということだろう。文章はとてつもなく巧かった。

 

それがこの短編を支えていた。

 

 


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