№177
文春文庫。
読むほどに色川氏は本当の意味の平和主義者
であり、人間に価値を見出した人なのだ、と
感じる。無名の婆さんからボクサーまで、こ
こで取り上げられる人たちはどこか影があり、
ひと癖ある人たちばかりである。いわゆる人
間臭く、泥臭いひとたち。そこに人間の価値
を見る色川氏は人間というものに優しい人で
あると思える。ナルコレプシーという病いな
どで心身はボロボロになりながら、描き切っ
た世界は、どこよりも魅惑的で、ドキドキす
る場所であるようだ。
(2016 10・9㈰ 1:49)
文春文庫。
読むほどに色川氏は本当の意味の平和主義者
であり、人間に価値を見出した人なのだ、と
感じる。無名の婆さんからボクサーまで、こ
こで取り上げられる人たちはどこか影があり、
ひと癖ある人たちばかりである。いわゆる人
間臭く、泥臭いひとたち。そこに人間の価値
を見る色川氏は人間というものに優しい人で
あると思える。ナルコレプシーという病いな
どで心身はボロボロになりながら、描き切っ
た世界は、どこよりも魅惑的で、ドキドキす
る場所であるようだ。
(2016 10・9㈰ 1:49)