深町真理子・訳 「SF戦争10のスタイル」所収。
いつものエリスンの文体で攻めて来る。
暴力描写に満ちていて、想像力の斜め上をゆく。
エリスンの文体は、よくわからない、という特徴
があるが、ぼくもこれを一読して、うおっ、と
思ったが、よく分からなかった。かといって、もう
一度読もうとは思わなかった。読書というものが、
理解の上に相互のコミュニケーションの取れるもの
だとすると、これは一方通行のコミュニケーション
のようだ。なんか飛んでもないことを言っているよう
だが、よくは分からない。
このSF戦争10のスタイルはSFで戦争というもの
について考えて行こうという趣旨のもののようである。
(結局、SFのスタイルに慣れていないだけで、読後は
1、2を争うくらいに面白かった)
(読了日 2024年7・30(火)22:54)