映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

「シー・ラブズ・ユー/東京バンドワゴン」 小路幸也

2009年09月14日 | 本(その他)
シー・ラブズ・ユー―東京バンドワゴン (集英社文庫)
小路 幸也
集英社

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お待ちかね。
さっそく、引き続き読みました。
東京バンドワゴンの続編です。

話は、前作からそのままの続きですね。
東京下町の老舗古本屋「東京バンドワゴン」を営む、堀田家8人家族の物語。
あ、いえ、お嫁さんが1人来たので9人。
実体のない人がもう1人。
それと、猫4匹。犬2匹。

相変わらず賑やかな家族で、
すでに亡くなったこの家のおかみさんが語り手、というところも同じです。

赤ちゃんが置き去りにされたり、
自分で売った本を一冊ずつ買い戻すおじさんが現れたり、
相変わらず変な事件が続出しますが、
これがなかなかホロリと来る種明かしとなる。
いい味出てますねえ・・・。


そしてまた、この家族はどんどん増殖していくんですよ・・・。
妹が1人。
お婿さん1人。
挙句に赤ちゃんが二人。
・・・そして、もしかしたらまたお嫁さんが1人・・・?
賑やかで楽しそうで、うらやましい気もするのですが、
現実的なことを考えると、
洗濯とか食事の支度とか・・・うわー、大変そう。
でもまあ、家事の担い手もたくさんいますよね。
・・・トイレとか、お風呂とか、
いつになったら自分の番が回ってくるのか、なんて心配はありそうだなあ・・・。
はは、ハナから、フィクションなので、
そんな余計な心配する必要はないんですけどね。

これだけいろいろな年代の人がそろっていれば、
どんなストーリーもOKですね。
この先もまだ楽しめそうです。
続編もすでに出ていますが、こちらはまだ文庫になっていない。
楽しみに待つことにします。
私は、研君の行く末が楽しみだなあ・・・。

満足度★★★★☆