映画と本の『たんぽぽ館』

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ダーティハリー3

2009年09月21日 | クリント・イーストウッド
ダーティハリー3 [DVD]

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女性刑事も運命からは逃れられない・・・

            * * * * * * * *

さて、ダーティハリーの3作目ですね。
これは2作目からは3年ほどあとに作られたもの。
今回は過激派グループが敵となるわけですね。
はい、一応過激派ということになっているけど、
実は思想的なものは何もなくて、単に金目当ての犯行、
と言うことになっていたね。
相変わらず、人の命を狙おうなんていう奴の人権なんか認めない!
という強気のハリーは、
やはり、上司からも市民からも非難を受けてます。
冒頭では、人質を取ってスーパーに立てこもった犯人めがけて、
車で突っ込む、ハリー。
よし、よし、ダーティハリー健在。


今回、彼の相棒となるのは女性刑事のムーア。
しかも新米。
女なんかに刑事が務まるもんか、
と始めのうちハリーは連れない態度なんですけどね。
アメリカでも女性の社会進出が始まった時期ということですね。
作品中では、市長の人気取りの方針で女性を刑事に採用した、ということになっているんですけどね。
今なら、女性刑事なんてあたりまえ。
下手すると男性もついていけない・・・なんて設定はざらですからね。
はい。映画も世につれるのであります。


さてしかし、ご存知の通り、
ハリーの相棒というのは命のリスクが非常に大きいのですよね。
そうです。この映画中でも、
始め組んでいた気のよさそうなフランクという人は、
ハリーと一緒の時じゃなかったのですが、殉職してしまいました。
となると、このムーアも危ない・・・。
女性も例外じゃない、といいましょうか・・・。


この作品で面白いのは、この過激派グループが、
アルカトラズ刑務所を根拠地としていたというところ。
あの、島になっていて、
脱出不能の刑務所として名高いところですね。
もう使われていなくて、廃墟になっているんだけどね。
そこに市長が誘拐・監禁されたわけ。
クリント・イーストウッド出演で
「アルカトラズからの脱出」というのがあったんじゃない?
はい。それは、このあと、1979年の作品ですね。
あ~、じゃ、そのうち見ることになるんだね。
そういうこと。
坂の街、サンフランシスコ。ここもちょっと行ってみたいな。


1976年/アメリカ/97分
監督:ジェームズ・ファーゴ
出演:クリント・イーストウッド、タイン・デイリー、アルバート・ポップウェル