映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

ナルニア国物語 第二章:カスピアン王子の角笛  

2010年03月27日 | 映画(な行)


さて、この前作第一章は劇場で見たのですが、
正直、さほどすばらしいという思いはなかったので、
続きは観にいっていなくて、ようやくレンタルでの鑑賞となりました。
第一章の方はまだブログを始める以前だったみたいです。









前作で「伝説の4人の王」となったペベンシー兄弟。
元の世界へ戻っていった彼らの約1年後から物語は始まります。
地下鉄の駅で・・・何かが彼らを呼び寄せる。
いつしか地下鉄駅は洞穴となり、
その向こうには真っ青な海が広がっている。
崖の上を見上げるとなにやら廃墟のようなものが。
それこそは彼らが住んでいたナルニア国王宮の跡地であり、
なんとここはその頃から数えて1300年後の世界だったのです。


テルマール人に占領され、ナルニアの民は迫害の末森の奥深くで息を潜めていた。
そんなとき、テルマール人の王子カスピアンが王位を狙う叔父に暗殺されそうになり、
森へと逃げ込んできます。
彼は魔法の角笛を吹き、“伝説の4人の王”を呼び戻します。
本来ナルニア国を滅ぼした仇のテルマール人、カスピアンであるわけですが、
4兄弟と協力関係を結びます。
ファンタジー世界を具現するナルニア国とその住人たち。
敵対すべきカスピアンと手を結ぶという展開はなかなかいいですね。



私の第一章を見た後のメモにはこんなことが書いてあります。

ライオンのアスランはキリストを象徴していると
以前、ゴスペルの牧師さんが言っていたのですが、これを見てとてもよくわかりました。
死ぬことが解っていても逃げ出さない。
自らその運命に身を投じる。
辱めを受け、苦しい死。
しかし、その後に復活。
これがキリストでなく、なんでありましょうや。
ここのシーンには胸をうたれました。



そうそう、ライオンのアスランというのは、すなわちキリストなのでした。
この第2章でも、
ナルニア国がこんなに虐げたれているというのにアスランの助けはない。
彼を信じている者には姿が見えて・・・
しかしやがて最後には奇蹟が起こり、そのありがたみを知る・・・。
やはりアスランは神の位置づけなんですね。


夢と愛と勇気。
それは正しい信仰に支えられて、より際立つ。
そんな思想がバックボーンとなっているようです。
まあ、わざわざ映画館に行くこともないと思いますが、
やはり気になって、さらに続編は見ることになりそうですね。
けなげな4兄弟のファンになってきました。


2008年/アメリカ/145分
監督:アンドリュー・アダムソン
出演:ベン・バーンズ、ウィリアム・モーズリー、アナ・ポップルウェル、スキャンダー・ケインズ