映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

RED レッド

2012年03月30日 | 映画(ら行)
熟年パワー炸裂!!



                      * * * * * * * * * *

今、元気なのは女性と老人。
日本もアメリカも同様のようです。
今作冒頭は、こんな作品だったっけ?と思うくらいにのどかです。
初老の男(ブルース・ウィリス)が、役所の年金担当の女性が気に入って、
年金の小切手がまだ届かないとか何とか、口実を付けては彼女に電話をしている。
やっとデートの約束まで取り付けたのですが・・・。
その夜、彼の家は何者かに取り囲まれ、総攻撃を受ける。
しかし、そのかわし方がタダモノじゃない。
あんた、いったいナニモノ???



答えはすぐ出るのですが、つまり、彼フランクは元CIAの腕利き工作員。
今は引退して年金生活者なのでした。
しかし、彼を襲ったのもCIAとわかってきます。
かつてフランクが、ある極秘事項に近寄りすぎたために、暗殺司令が出たということなのですが・・・・。
フランクはかつて活躍した仲間と共に、CIAに立ち向かっていく・・・。
同じくお年を召した彼の元同僚が振るっています。

老人ホームに住まうモーガン・フリーマン。

湿地帯の隠れ家に住むジョン・マルコビッチ。

華麗な館に優雅に住まうヘレン・ミレン。

特にジョン・マルコビッチはややクレージーかかっていて、なぜかピンクの子豚のぬいぐるみを持ち歩く。
なんだこれは?と思っていると、
その中からとんでもないものが飛び出すといった具合。



REDとはすなわち
“RETIRED EXTREMELY DANGEROUS”(超危険な年金生活者)の意味なのでした。
ぴったりと身についた武器。
危機への対処法。
不屈の魂。
多少体力が衰えたとはいえ、いまどきの若いものが敵うわけありません。
という訳で熟年パワー炸裂の作品、
しかしなかなか映像はスタイリッシュでおしゃれ。
ユーモアも忘れません。
痛快に楽しめる作品でした。



RED/レッド [DVD]
ブルース・ウィリス,モーガン・フリーマン,ジョン・マルコヴィッチ,ヘレン・ミレン,カール・アーバン
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社


「RED レッド」

2010年/アメリカ/111分
監督:ロベルト・シュベンケ
出演:ブルース・ウィリス、モーガン・フリーマン、ジョン・マルコビッチ、ヘレン・ミレン、メアリー=ルイーズ・パーカー、カール・アーバン